「ほう!」な話『「ほう!」な話』は福岡県弁護士会の弁護士が西日本新聞紙上で執筆している法律コラムです。
最新のコラムは水曜日朝刊に掲載されます。

2018年6月13日

交通事故被害、弁護士費用は出る?

▼Q この前、車を運転していたら追突されてしまいました。弁護士費用は保険から出ますか?

▼A 車を運転していると、自分に落ち度がなくても、事故に巻き込まれてしまうことがあります。そのときの修理費や代車の費用、けがをした場合の慰謝料などの賠償金について、相手方と折り合わないこともあります。

こうした交渉は基本的には、ご加入の保険会社で対応してもらえます。しかし、自分で相手方の保険会社や本人と直接やりとりしなければならないこともあります。

例えば、自分にも過失がある場合、こちらの保険会社が相手に損害賠償金(示談金)を支払う必要があり、示談代行をしてくれるのですが、過失ゼロの場合、一切の支払いが不要になるため、保険会社の示談代行が期待できない場合もあります。

こうした場合、弁護士に依頼すれば、皆さんに代わって弁護士が相手方の保険会社や本人と交渉します。

交通事故に遭ったときは、まずは加入している自動車保険の契約内容を確認してください。弁護士費用保険が特約で入っていれば費用は保険から賄われます。一部の傷害保険や火災保険は特約に弁護士費用保険が付されていることもあります。交通事故以外でも、突発的な事件・事故なら弁護士費用が出る契約もあります。弁護士費用保険は今後も拡大していくことが想定されています。

弁護士の敷居が高いということは決してありません。気軽にご相談ください。

西日本新聞 6月13日分掲載(東泰雄)

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