「ほう!」な話『「ほう!」な話』は福岡県弁護士会の弁護士が西日本新聞紙上で執筆している法律コラムです。
最新のコラムは水曜日朝刊に掲載されます。

2012年7月19日

夏休みに子ども法律教室

▼Q 小学生の子が「今日、教室に弁護士さんが来たよ」と話していました。法教育の授業を受けたとか。どんな狙いがあるのですか。

▼A 弁護士が学校を訪ね、法の意義や法的なものの見方、考え方を分かりやすく伝える取り組みです。ある学校では「弁護士はなぜ悪い人の味方をするの?」と質問が出ました。新聞を読む限り、どうみても悪い人なのに・・・。素朴な疑問ですね。同時に、刑事裁判の原則に関わるとても良い質問でした。

そこで弁護士は「悪いことをしたかどうかは公平な裁判を受け、証拠を確認するまでは誰も断定できないんだよ」(無罪推定の原則)「被告人が言い分をうまく伝えるためにも弁護人が必要なんだ」(適正手続きの考え方)などと刑事裁判の基本ルールに触れながら答えます。

各地の弁護士会は夏休みの特別企画も準備しています。福岡の場合、小学生向けは桃太郎が教材です。桃太郎が住む場所はもともと赤鬼の村だったので、鬼たちが村を返してほしいと民事調停を申し立てる、という内容です。中高生向けには刑事裁判の被告人が真犯人かどうか、弁護士と一緒に考えます。参加してみませんか。

福岡県弁護士会の夏休み企画は次の通り。

【小学生向け】28日午後1時半から、北九州市の北九州弁護士会館で。問い合わせ=093(561)0360【中高生向け】8月18日同1時から、福岡市の西南学院大学で。問い合わせ=092(741)6416

西日本新聞 7月19日分掲載(渡邊典子)

※このイベントは終了しました

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