「ほう!」な話『「ほう!」な話』は福岡県弁護士会の弁護士が西日本新聞紙上で執筆している法律コラムです。
最新のコラムは水曜日朝刊に掲載されます。

2011年7月28日

精神科医療の充実こそ

弁護士事務所の敷居が高く感じられる最大の要因は、費用面にあるのでは?
そんな不安を取り除く保険商品があります。自動車保険に付けられる「弁護士費用保険特約」です。

交通事故に遭った場合、解決を弁護士に依頼する際にかかる費用(着手金、報酬など)を、300万円を限度に保険でカバーする特約です。死亡したり傷害を負ったりした場合(人損)のみならず、自動車が壊れて修理が必要になった場合(物損)にも使えます。最近、その普及率が格段に高まっています。

この特約を付けておけば、ほとんどのケースで弁護士費用の負担(手出し分)を気にせず、交通事故の解決を依頼できることになります。保険料も年間1200-1300円ほどと高くなく、保険が使える範囲は加入者本人だけでなく同居の親族なども対象とされます。

さらに特約を使っても、翌年の保険料は上がりません。車を運転する人にとってメリットが多く、事故の被害者にとっても使い勝手のいい保険商品となっています。再度、手元の証券を確認してみてください。

なお、各保険会社で保険料や補償内容が異なるので、詳しい内容は加入している損害保険会社、損害保険代理店に尋ねてみてください。

◆福岡県弁護士会の交通事故被害者サポートセンター=092(741)2270(月-金曜日、午後1-4時)。電話での相談無料。その後の初回の面談も無料。

西日本新聞 7月28日分掲載(山口純平)

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