「ほう!」な話『「ほう!」な話』は福岡県弁護士会の弁護士が西日本新聞紙上で執筆している法律コラムです。
最新のコラムは水曜日朝刊に掲載されます。

2012年12月15日

「必ずもうかる」ネット情報に注意

▼Q 「パチンコで必ず勝てる」とうたった攻略法情報がインターネットで提供されていて購入しました。でも、到底実現できない手順を指示するだけで役に立ちません。返金してもらえますか。

▼A このケースは、いわゆる「情報商材詐欺」です。「確実にもうかる」などと宣伝されていれば、いったん購入した後でも「断定的判断の提供」があったという理論で、消費者契約法に基づき契約そのものを取り消し、返金を求めることができます。

そもそも本当にそんなに都合のいい情報があるだろうか│そう疑問に思うことが大切です。ところが、インターネットだと「驚くべき有益な情報を簡単に入手できるかもしれない」という思い込みもあって、甘い言葉があると、ついつい手を出してしまう人も多いようです。

情報商材詐欺に限らず、簡単に広告収入を得られると勘違いさせる「アフィリエイト詐欺」▽口コミで高評価だからと信頼させる「ステルスマーケティング」▽ネットショッピングサイトを作ると簡単に稼げると持ちかけてホームページ制作料や加盟金を払わせる「ドロップシッピング詐欺」│など、さまざまな悪徳商法がインターネット上にあふれています。これらの中には、きちんとクーリングオフ制度などを活用すれば対応可能なものもあります。

悪徳商法はもちろんのこと、名誉を毀損(きそん)する掲示板などへの書き込み、オークション詐欺など、インターネットのトラブルでお困りの方は、弁護士にご相談ください。

◆福岡県弁護士会の相談窓口案内=(0570)783552(なやみここに)。

西日本新聞 12月15日分掲載(松尾重信)

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