「ほう!」な話『「ほう!」な話』は福岡県弁護士会の弁護士が西日本新聞紙上で執筆している法律コラムです。
最新のコラムは水曜日朝刊に掲載されます。

2014年6月25日

法律相談センターを利用して

▼Q 弁護士に相談をしたいのですが、知り合いがいません。どこへ行けばいいのでしょう。費用も心配です。

▼A ひと昔前は、知り合いの紹介がないと相談しにくいという状況もあったようです。現在は各地に法律相談センターが設置され、誰でも気軽に利用できるようになっています。

福岡県弁護士会の場合で説明しましょう。県内には福岡、北九州、筑後の各地区に5カ所ずつ、筑豊地区に3カ所の計18カ所にセンターを開設しています。まず、ナビダイヤル=(0570)783552(なやみここに)=に電話をして予約を取ります。そこで住まいに近いセンターが紹介され、弁護士と面談することになります。その際の費用は30分で5400円(税込み)です。

各センターには、地元の弁護士が交代で駐在しており、相談して弁護士にそのまま継続して訴訟などの対応を依頼することも可能です。借金、離婚、相続・遺言、交通事故、不動産トラブル、労働問題など、あらゆる法律問題に対応しています。

なお、福岡県弁護士会は、多重債務の悩みや働く人からの労働相談には無料で応じています。分野によっては期間限定の無料相談もあるので、弁護士会のホームページなどで確認を。自治体と連携し、役場で無料相談会を開くこともあります。

こうした取り組みは他県でも実施しています。利用方法などが福岡とは異なる場合もあるので、お住まいの県弁護士会に問い合わせてみてください。

西日本新聞 6月25日分掲載(知名 健太郎定信)

目次