「ほう!」な話『「ほう!」な話』は福岡県弁護士会の弁護士が西日本新聞紙上で執筆している法律コラムです。
最新のコラムは水曜日朝刊に掲載されます。

2016年1月6日

法律相談 無料の場合も

▼Q 弁護士の法律相談はどうして有料が多いのですか。無料で法律相談を受けることはできないのでしょうか。

▼A 法律相談は、法律の専門家である弁護士がその知識や経験に基づいて具体的な解決方法をアドバイスするもの。弁護士が相談者の悩みを聴き、整理した事実を法律や契約内容に当てはめて法律上の判断をし、分かりやすく説明します。このように法律専門家による極めて専門的なリーガルサービスですので、伝統的に有料として考えられてきました。

例えば、福岡県弁護士会が県内18カ所に設置した法律相談センターでも有料が原則。ただ、人権救済の観点から必要な分野については、法律相談を無料にしています。具体的には、多重債務▽労働者側が訴える労働問題▽交通事故▽高齢者や障害者からの相談▽保護命令の対象となるDV被害-など。このように人権救済上必要な分野について無料相談を導入した結果、実は福岡県弁護士会が受け付ける法律相談の67%が無料相談になっています(2014年度)。

2月1日から14日まで、福岡県内18カ所の法律相談センターにおいて無料法律相談を実施します。期間中はどのようなご相談も無料(事前予約制の面談、1人1回、30分)。予約受付開始日は1月25日午前9時から。お悩みを抱えた方は一度相談されてみてはいかがでしょうか。

◆福岡県弁護士会の相談窓口案内=(0570)783552(なやみここに)

西日本新聞 1月6日分掲載(古賀克重)

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