「ほう!」な話『「ほう!」な話』は福岡県弁護士会の弁護士が西日本新聞紙上で執筆している法律コラムです。
最新のコラムは水曜日朝刊に掲載されます。

2010年11月5日

女性への暴力 電話相談を

以下、すべて「暴力」です。
(1)精神的暴力=ののしる、ばかにする、怒鳴る、無視する、行動を束縛する(2)性的暴力=セックスを強要する、避妊に協力しない(3)身体的暴力=殴る・ける、物を投げつける、刃物で脅す(4)経済的暴力=生活費を渡さない、お金の管理を独り占めして使途を制限する・・・。

11月は「女性に対する暴力をなくす運動」の月。毎年この時期に合わせ、福岡県弁護士会・北九州部会と北九州市立男女共同参画センター・ムーブの共催で「女性への暴力0(ゼロ)!ホットライン」を開設しています。女性弁護士とムーブの相談員が、DV(ドメスティックバイオレンス)やセクハラ、性被害などの電話相談に無料で応じます。

「離婚するには何から手をつけたらいいか」「夫に出て行けと怒鳴られるが、子どものために我慢している」など相談内容はさまざまです。一方で、DVやセクハラが「悪」だという認識は社会一般に広まりつつありますが、「おかしい」「嫌だ」と思いながらも暴力被害に気付いていない人は少なくありません。最近は学生間でもデートDV(交際相手からの暴力)が深刻な問題になっています。

「それが普通」「あなたの方がおかしい」と言われたらどうしよう…。そんな不安があっても、電話による相談であれば、少しの勇気で踏み出せます。地域は問いません。ぜひ電話してみてください。 

◆ホットライン(24日午前10時~午後5時)=093(583)3331/3663。

西日本新聞 11月5日分掲載(小倉知子)

※このイベントは終了しました

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