「ほう!」な話『「ほう!」な話』は福岡県弁護士会の弁護士が西日本新聞紙上で執筆している法律コラムです。
最新のコラムは水曜日朝刊に掲載されます。

2014年5月14日

子どもの悩み 電話相談も

【Q】子どもが学校でトラブルに巻き込まれたようですが、詳しく話してくれません。
どう対応すればいいですか。相談窓口はありませんか。

【A】子どもたちは大人ほどではないにせよ、日々多くの法律問題にさらされています。学校でのいじめや不登校、ブログへの書き込みや高額請求といったネットトラブル、友達や恋人に関する悩み、家庭内暴力・・・。

子どもが悩んでいるときに、周囲の大人がそのまま様子を見るだけ―という対応をしていないでしょうか。態度にSOSのサインが表れているかもしれません。「何でもないから」と言っても放置せず、時間をかけながら問い掛けを続けましょう。

きょうだいや親戚、友人に気がかりな点がないか尋ねることも有効です。ただし、子ども本人の意図しない方向に話が進んでしまうこともあるので、第三者への問い掛けは表現に気を付けて。子どものプライバシーに最大限の注意を払いましょう。

問題を聞き取れたら、学校や教育委員会、心理面のことなら児童相談所などに相談してはどうでしょう。福岡県弁護士会でも、子どもの権利について熱心に取り組んでいる弁護士が毎週土曜日の午後0時半~3時半、子どもに関する無料電話相談=092(752)1331=を受け付けています。気軽に利用してくださいね。

◆福岡県弁護士会の相談窓口案内=(0570)783552。

西日本新聞 5月14日分掲載(森俊輔)

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