「ほう!」な話『「ほう!」な話』は福岡県弁護士会の弁護士が西日本新聞紙上で執筆している法律コラムです。
最新のコラムは水曜日朝刊に掲載されます。

2013年6月19日

DVは無料電話相談利用を

▼Q 暴力を振るう夫と離婚を考えています。でも、病気休職中でお金がなく、子どもも小さいので身動きがとれません。どこに相談すれば・・・。

▼A まず、自分や子どもの身の安全を守る策を講じて。その上で少し落ち着いたら、離婚後の生活など身の振り方を考えるのがベターです。

ただ、長い間暴力にさらされていると、考える力さえ失いがちです。そうした方にはドメスティックバイオレンス(DV)に関連する法律や被害者支援、離婚手続きに詳しい弁護士による個別の助言が不可欠です。

日本弁護士連合会は毎年6月に、男女共同参画推進週間に合わせて「全国一斉女性の権利110番」を実施しています。今年も各都道府県の弁護士会が連携し、九州各県でも24日=鹿児島▽25日=福岡▽26日=長崎▽29日=佐賀、熊本、大分、宮崎-で受け付けます。

また、福岡県弁護士会は今月1日から「DV無料法律相談」を始めました。対象は、生命や身体への危害を受ける恐れが高いケースです。相談予約電話=ナビダイヤル(0570)783552=に予約をすれば、県内に19カ所ある最寄りの法律相談センターで、弁護士の相談を初回30分無料で受けられます。気軽にご利用ください。

◆福岡県弁護士会が25日に実施する「女性の権利110番」の相談先は次の通り(受け付けは午前10時~午後4時、北九州地区は午後5時まで)。

福岡地区=092(724)2644▽筑後地区=0942(46)2667▽北九州地区=093(583)3331/093(583)3663▽筑豊地区=0948(28)7567

西日本新聞 6月19日分掲載(深堀寿美)

※このイベントは終了しました

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