「ほう!な話」

2016年1月20日

学校は民主主義実践の場

▼Q 中学2年生です。クラスで文化祭の出し物などを決めるとき、いつもボス的存在のA君が提案し、他の人は遠慮して何の意見も言わず、多数決で決まってしまいます。私は不満なのですが、どうすればいいでしょうか。

▼A 集団生活では、さまざまな場面で物事を決める必要があります。多数決は、多くの人の賛同が得られたという点で合理的だと思います。

しかし、何の話し合いもせずに多数決を採っただけでは、クラスメートそれぞれの希望や意見が反映されず、問題点も検証できていません。少数意見がないがしろにされたままかもしれません。クラス全員が納得する結論にするためにも、多数決を採る前に十分かつ自由な話し合いが必要です。そのとき、文化祭の目的をしっかり考えることが重要でしょう。

集団のメンバーの意思を集めて物事を決める考え方を、民主主義といいます。クラスの決定も、立派な民主主義の実践や学びの場面です。十分かつ自由な議論が必要になります。

子どもたちに、話し合いの中で自分の意見を述べることや他者の意見に耳を傾けることの重要性、民主主義や立憲主義を理解してもらおうと、福岡県弁護士会はジュニアロースクールや出前授業などの法教育を実践しています。あなたも弁護士会の法教育に参加してみませんか。

法教育に関する問い合わせは福岡県弁護士会=092(741)6416=へ。

西日本新聞 1月20日分掲載(廣津洋吉)

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