「ほう!な話」

2015年2月4日

冤罪防止へ法改正の動き

▼Q 息子が人を刺したとして懲役刑の判決を受けました。息子は逮捕当初から公判中も一貫して無罪を主張しましたが、検察側から「私がやりました」と罪を認めた調書が提出されました。結果的に自供の信ぴょう性が認められ、有罪判決を受けました。納得できません。

▼A 息子さんが逮捕されると刺したのかどうか警察などから取り調べを受けます。取り調べ期間は最大23日間。取り調べには弁護士や家族がそばに付き添うことはできません。

このような状態で息子さんは警察官などから「おまえがやったのはわかっている!」などと言われ、疲れや心が折れて「私がやりました」と言ってしまったのかもしれません。その調書が重要な証拠となり、息子さんは無実であるのに有罪とされる冤罪(えんざい)になってしまった恐れがあります。この時代に警察官などが暴行や脅迫を行うのか、と疑問を持つ方もおられるかもしれませんが、取調室は密室であり、最近でも暴行や脅迫が行われた事例が報告されています。

冤罪事件防止のため、取り調べの録音・録画など「可視化」を行うように法律が改正されようとしています。福岡県弁護士会では14日午後1時半から福岡市・天神2丁目のレソラNTT夢天神ホールで冤罪被害者や冤罪痴漢事件を描いた映画「それでもボクはやってない」の周防正行監督を迎えた取り調べの可視化についてのシンポジウムを行います。無料。問い合わせは同弁護士会=092(741)6416。

西日本新聞 2月4日分掲載(西野 裕貴)

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