「ほう!な話」

2014年3月26日

当番弁護士に出動要請を

▼Q 軽度の知的障害のある20歳の息子が警察官を殴って逮捕されたと連絡がありました。何から手をつければ・・・。

▼A まず当番弁護士の出動要請をしましょう。窓口は都道府県ごとにある弁護士会です。一度だけですが、無料で息子さんの元へ面会に行きます。

弁護士は刑事事件の手続きについて注意点を伝えます。身に覚えがないことはその通りに言うこと、調書はよく読んだ上でサインすること-など。そもそも殴ったのは真実か、冤罪の可能性も含めて確認します。

知的障害のある場合、自分の言い分を正確に伝えられないこともあるので初期の対応が重要です。ただ、本人は弁護士をつける意義を理解できなかったりするので、家族のサポートが大切。一定の要件を満たせば費用負担なしに弁護活動をしてもらえます(国選弁護人)。これも当番弁護士に申し出てください。

ただ、弁護士は知的障害に必ずしも詳しいとは限りません。息子さんの障害の内容や程度を詳しく教えてください。その際は落ち着いて話せる接し方のこつなども伝えましょう。事案によっては、保釈など身柄拘束から解放される方法もあります。

知的障害があっても善悪の区別がつく場合は責任能力があると判断されることがあります。起訴前、裁判中など各場面で息子さんのことを理解してもらえるよう、弁護士との協力、連携が大切です。 

◆福岡県弁護士会の相談窓口案内=(0570)783552(なやみここに)

西日本新聞 3月26日分掲載(服部貴明)

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