「ほう!な話」

2014年11月26日

日常生活 法的視点で考えて

▼Q 私が所属する町内会にはごみ捨てについて独自の厳しいルールがあります。法律や自治体の条例であればともかく町内会が決めたルールを守らなければならないのが不満です。

▼A 近時、ごみ捨てのルールについて近隣住民の間で紛争に発展するケースもあるようです。紛争に発展してしまうと引っ越しを余儀なくされたという話も聞きます。町内会独自のルールに法的義務があるかはさておき、住民が生活の利便性向上のために設けたもの。まさに「自治」で一定の尊重は必要です。ルールがおかしいと思った場合は頭から否定するのではなく、法的思考に基づいてルールを分析してみましょう。

例えば、「ごみ袋には必ず氏名を記載すること」と定められていると、その必要性や目的を検討しましょう。その上で目的達成のために負担の少ないルールがあるのではないか、より効果的なルールがあるのではないかを検討してみてください。これらを分析してみてやはり現状のルールは不合理だと考えるのであれば変更手続きをとってみましょう。あなたが考えた結果を近隣住民の皆さんにも伝え理解を求めてみましょう。きっと耳を傾けてくれるはずです。

このように日常生活の問題を法的視点から考えようという試みが法教育です。弁護士が小中学校などを訪れて生徒と一緒になってルール作りなどに関して学ぶ出前授業を行っています。
問い合わせは福岡県弁護士会=092(741)6416。

西日本新聞 11月26日分掲載(松本 浩幸)

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