「ほう!な話」

2014年10月29日

ドラフト会議は憲法違反?

▼Q プロ野球のドラフト会議がありました。私が応援した高校球児が希望する球団に指名されませんでした。入りたい球団に入れないのは職業選択の自由に反しませんか?

▼A 「職業選択の自由」は憲法22条が保障しています。どの職につくかは人格形成の面でも非常に重要。職業選択の自由は強く保障されるべきです。プロ野球選手を目指して頑張ってきたのに希望球団に入れないのは問題があるとも思えます。

憲法は国家の権力乱用から国民の自由を守るもの。わが国ではかつて身分制があり生まれながらにして武士の子は武士、農民の子は農民と決められていました。それでは自分の夢(希望する職に就く)は生まれながらに奪われてしまいます。国民は国に対し職業選択の自由を侵害してはならないとして、憲法にそのことを規定したのです。

ドラフト会議自体は国が職業選択の自由を規制したものではないので直接的に憲法違反ではありません。では、弁護士になるには司法試験に合格しないといけませんが職業選択の自由を侵害しないのでしょうか?タクシー運転手は自動車運転免許が必要ですが・・・。答えは皆さんで考えてみてください。

憲法は身近なものです。福岡県弁護士会は皆さんと憲法を考える機会を設けています。11月22日午後1時半から福岡市の都久志会館で「憲法違反の集団的自衛権に反対する市民集会」を開催します。無料、予約不要。
同会=092(741)6416。

西日本新聞 10月29日分掲載(中野公義)

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