「ほう!な話」

2013年7月24日

検察審査会 公平性保つ工夫も

▼Q 検察審査会の審査員に選ばれたという通知が届きました。ただ、法律はまったくの素人。専門家にアドバイスしてもらえるのでしょうか。

▼A 検察審査会は、選挙権を持つ一般市民から無作為に選出された審査員が、検察官の行った不起訴処分の妥当性などを審査する制度です。ただ、市民だけで判断するのは難しいので、検察審査会が弁護士の中から法令の解釈や証拠の見方について助言する「審査補助員」を委嘱できるようになっています。

ところが最近、この選任について大きな議論を呼ぶ出来事がありました。小沢一郎衆院議員の陸山会事件で、虚偽の捜査報告書を作成したとされる元検察官への不起訴処分に関し、検察審査会で審査補助員を務めた弁護士が、小沢議員と高校の同級生で、不祥事で検察を退官した人物だったとして、公平性を欠くと批判されたのです。

そこで、こうした疑念を抱かれないように工夫をしている弁護士会もあります。例えば福岡県弁護士会の場合、毎年12月に次年度の審査補助員名簿を作成し、検察審査会の開催予定日ごとに候補の弁護士を割り当てています。そして検察審査会から委嘱要望があれば、名簿に従って機械的に委嘱しています。

さらに、その委嘱要望は検察審査会が開かれる約2カ月前に弁護士会に届くので、その時点で、審査補助員候補の弁護士と事件当事者らとの利害関係の有無をチェックすることができます。こうした仕組みが普及すれば、審査補助員が審査員と適切な距離を保つことができ、充実した審理になっていくはずです。

◆福岡県弁護士会の相談窓口案内=(0570)783552(なやみここに)。

西日本新聞 7月24日分掲載(早崎裕子)

目次