「ほう!な話」

2013年1月5日

医療紛争にあっせん人制度を

▼Q 入院して手術を受けたのですが、後遺症が残ったようです。損害賠償の件も含めて病院側と話し合いをしたいのですが・・・。

▼A 裁判を起こす方法もありますが、手続きが厳格で費用もかかります。そこで「ADR」はいかがでしょう。裁判などの手続きによらず、公正な第三者(あっせん人)の関与の下、話し合いによってトラブルの解決を図る制度です。

弁護士会が主宰しているADRでは、あっせん人となった弁護士が当事者それぞれの言い分を聞き、解決案を提示するなどして円満な解決を目指します。裁判より時間や手間がかからず、比較的少ない費用で、トラブルの実情に配慮した柔軟な対応ができるメリットがあります。福岡県弁護士会の場合、交通事故などの損害賠償請求、売掛金や請負代金の支払い請求、離婚など幅広い分野を対象として取り扱ってきました。

専門性の高い医療紛争に特化した「医療ADR」にも取り組んでいます。福岡県弁護士会は原則、裁判官経験のある弁護士など1人、患者側と医療機関側から医療事件を数多く手掛けている弁護士各1人の計3人があっせん人としてチームを組み、患者と病院の双方から事情を聴いた上で話し合いを進めていきます。

この医療ADRについて広く知ってもらおうと、福岡県弁護士会は厚生労働省九州厚生局や福岡県医師会に後援をいただき「医療ADRに期待される役割」と題したシンポジウムを開きます。25日午後3時から、福岡市中央区舞鶴のあいれふホールで。入場無料です。気軽にご参加ください。

◆福岡県弁護士会の相談窓口案内=(0570)783552(なやみここに)。

西日本新聞 1月5日分掲載(高木士郎)

※このイベントは終了しました

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