「ほう!な話」

2015年8月5日

取り調べの可視化進むか

▼Q 先日、交差点で交通事故に巻き込まれました。相手と私の言い分が食い違っていますが、警察からは私の落ち度が大きかったと疑われています。取り調べで不当なことを押し付けられないか心配。取り調べは録画されるのでしょうか。

▼A 警察官や検察官の取り調べは密室で行われるため、不当、違法な取り調べを受け、やってもいないことをやったと認めてしまい、それによって無実の人が処罰されるという悲劇が繰り返されてきました。最近でも鹿児島県議選の公選法違反事件や、北九州市の病院での爪切りケア事件などのえん罪事件が起きており、決して過去の話ではありません。

そこで、警察や検察で取り調べの全過程を録画、録音するケースが増えてきました。現在、国会で審議されている刑事訴訟法改正案では取り調べの録画を義務付ける制度が含まれています。ただ、録画が義務付けられるのは重大事件などごく一部の事件に限られ、一般的な交通事故は対象外となっています。警察や検察が任意段階での取り調べを録画することはほとんどないと思われます。

記憶とは違う話をしない、記憶と違う内容の書面には署名押印しないのが重要。対処が難しそうなら早めに弁護士にご相談ください。弁護士会では録画の対象となる事件を増やしていく取り組みを続けています。

◆福岡県弁護士会の相談窓口案内=(0570)783552(なやみここに)

西日本新聞 8月5日分掲載(甲木 真哉)

目次