「ほう!な話」

2011年11月3日

震災機に憲法を考えよう

今日は文化の日。65年前の1946(昭和21)年、日本国憲法が公布された日です。この憲法が「平和」と「文化」をうたっていることから「文化の日」と定められました。ちなみに5月3日の憲法記念日は、施行を記念して定められています。

では、憲法は何のためにあるのか。そう問われても、答えるのは難しいものです。公布から65年、この憲法で初めてもたらされた「自由」や「権利」を実感をもって受け止めてきた世代は少なくなっています。戦後生まれとなると、生まれたときから当たり前のように憲法が存在し、自由や権利のありがたみを実感しにくく、日常生活の中でなじみの薄いものになっていると言えるかもしれません。

憲法は国の在り方を決める一番の大元。国家権力を行使する立場の者に対し、主権者である国民の自由と権利を守らせるべく定められたものであり、名宛て人は国家なのです。ここが国民の権利や自由を制約する法律とは決定的に違うところです。

東日本大震災、原発問題…。生存権を含めた国民の自由や権利を脅かす事態が発生している今、憲法そのものに目を向け、その意味をあらためて見つめ直し、国民自身が議論を重ねることが重要になっています。私たち弁護士も憲法の意義や大切さを市民にもっと知っていただこうと、憲法劇や講演会、勉強会を催しています。

◆天神弁護士センター=092(741)3208(要予約・30分5250円)。

西日本新聞 11月3日分掲載(原田美紀)

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