「ほう!な話」

2011年1月13日

性犯罪被害相談 勇気出して

「被害に遭ったことをほかの人に知られたくない」-性犯罪の被害に遭っても、その事実を声として上げづらいものです。そのため、実際には警察の認知件数の10倍以上の性犯罪が発生していると考えられています。

そこで犯罪被害者を支援するため、6年前から被害者に関連する法律が本格的に見直され、取り扱いが大きく変更されました。まず、被害者の氏名などを非公開にすることが可能になりました。また、証人として証言する場合、衝立(ついたて)で遮蔽(しゃへい)したり、ビデオリンク方式といってケーブルで法廷とつないだ別室で証言できるようになりました。被告人や傍聴人から顔を見られることなく証言できるのです。

ドメスティックバイオレンス(DV)も声を上げづらい犯罪です。子どもや親類にまで被害が及ぶことを恐れたり、保護を求めた後の生活を心配したりしてのことと思われます。

ただ、DVは時として死を招くこともある重大な犯罪です。裁判所に対しては、被害者本人だけでなく、子どもや親類への接近を禁止する命令を出すよう求めることができます。シェルターなどの保護施設に住居を確保した上で、生活保護や児童手当・児童扶養手当など経済的保護を受けることも可能です。

性犯罪もDVも被害者が声を上げづらい犯罪ですが、ちょっとの勇気を出して、ぜひ弁護士に相談してください。きっと力になります。

◆天神弁護士センター=092(741)3208。

(要予約・30分5,250円)

西日本新聞 1月13日分掲載(栗脇康秀)

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