「ほう!な話」

2010年6月4日

法律相談・自由料金に

刺しゅう入りマントにとんがり帽。「誰?」

アルバムをめくる私に息子が尋ねてきました。戦前に撮影された法服姿の祖父。「ママと同じ仕事をしてたのよ」

弁護士は、明治5(1872)年制定の「代言人(だいげんにん)」がルーツ。みなさんの言い分を法律的に構成し直し、その人にある権利を代わりに主張する・・・そんな仕事をぴったり言い当てた表現です。
当初からすると、弁護士数は飛躍的に増えました。私が所属する福岡県弁護士会は明治26年に34人で発足し、今は900人近い大所帯。全国でも約3万人が活動中です。

ところが相変わらず、敷居が高いと言われます。

2000年に弁護士の広告が解禁され、テレビや新聞でよく見かけるようになりました。とはいえ、何といっても気になるのは、弁護士費用のことでしょう。

02年、弁護士法の改正で報酬規定が廃止され、自由に料金を定められるようになりました。弁護士会が各地区に置く法律相談センターでも、借金などの相談を無料で受け付けるなど敷居を低くする工夫も始めました。

確かに祖父の時代は、格式高いマントが象徴するように、限られた人だけが利用する遠い存在でした。平成の今、弁護士は普通のスーツに身を包み、みなさんの「代言」を請け負っています。気軽に相談に来てくださいね。

西日本新聞 6月4日分掲載(春田久美子)

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