「ほう!な話」

2011年10月6日

生物多様性 未来につなごう

生物多様性(Biodiversity)をご存じですか。魚、昆虫、植物、バクテリアといった多種多様な生き物がさまざまな場所に応じて生息し、それらがつながって生態系のバランスを保ち、さらに遺伝子も含めて生命が豊かなことです。衣食住や医療はもちろん、芸術、文化、環境、防災、産業、経済などの分野で私たち人間も生物多様性の恵みを受けています。

ところが現在、人間が関与することにより、そうでない場合に比べて千―1万倍もの速度で生物多様性が失われつつあるといわれています。原因は、海の埋め立てや森林の減少、外来生物の持ち込み、地球温暖化といった人間の活動です。

名古屋市で昨年10月、生物多様性の損失速度をいかに食い止めるかなどを議論する国際会議が開かれました(COP10)。ほかにも、生態系に悪影響を与える遺伝子組み換え生物が国境を越える場合の責任と救済のルール、新しい遺伝資源を利用して医薬品を開発する際に原産国と利用国が公平に利益配分する方策なども定められました。

福岡県弁護士会も身近な活動として、福岡市の和白干潟や今津干潟、北九州市の曽根干潟の保全を考えるシンポジウムを開いたり、行政機関に意見書を提出したりしています。弁護士も市民の皆さんと一緒に、全ての命を未来につなぐ取り組みに力を注いでいます。

◆天神弁護士センター=092(741)3208(要予約30分5250円)。

西日本新聞 10月6日分掲載(緒方剛)

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