「ほう!な話」

2010年10月26日

憲法を楽しみながら学ぶ

福岡県弁護士会は9月、琉球大の高良鉄美教授(憲法学)を招き「沖縄の基地問題と平和憲法」と題する講演会を催しました。米軍ヘリが沖縄国際大に墜落した際、普天間基地の鉄条網を素手で乗り越えて逃げる米兵の写真などを紹介しながらの、多岐にわたる講話でした。

特に印象的だったのは「日本国憲法の三大原理は、沖縄戦の体験から当然に出てくる」というお話。(1)誰が決めたか、沖縄戦=沖縄戦を回避する機会は3度あったが国民に知らされず、戦争継続が決定され、地上戦で多くの犠牲者が出た→大事なことは国民全体で決める(国民主権)(2)何を失ったか、沖縄戦=人の生命と尊厳、権利の尊重(基本的人権の尊重)(3)何が大事か、沖縄戦=地上戦の恐怖と欠乏を体験→平和が大事(平和主義)-という内容でした。

このように県弁護士会は、普段は身近に感じることが少ない憲法にかかわるテーマについて、市民と一緒に考えるシンポジウムやディベートを実施しています。最近は憲法9条改正問題や道州制を取り上げました。

有志による劇団「ひまわり一座」は毎年、憲法記念日のころに、憲法を題材にしたミュージカルを上演しています。国際貢献や諫早湾干拓問題などを弁護士自らが演じるのです。

市民のみなさんとともに、憲法の価値や意味、憲法を取り巻く状況について、楽しみながら学び、考えていきたいと思っています。

◆天神弁護士センター=092(741)3208。

西日本新聞 10月26日分掲載(福留英資)

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