「ほう!な話」

2017年5月10日

医療保護入院、退院の話を進めるには

▼Q 精神科病院に医療保護入院となっています。当初に比べ体調はよくなり、主治医から家族の受け入れがあれば退院できると説明されていますが、退院の話が進みません。どうしたらいいでしょうか。

▼A 法律で、本人の意思によらない入院(医療保護入院)が認められていますが、これは本人の自由を大きく制限するもので、入院しなければ治療できず本人を保護できない場合だけに限定されています。そのため退院は家族の意向とは別に、病状によって判断されるべきものです。

退院の話が進展しない場合、退院請求という制度があります。都道府県や政令市の「精神医療審査会」に退院を請求し審査を受けるもので、請求にあたり、弁護士を代理人に付けることも認められています。

各地の弁護士会は、病院に弁護士を無料で派遣する精神保健当番弁護士制度を運営し、福岡県弁護士会は毎年300~400件の相談を受け付けています。退院請求や処遇に関する相談が受けられ、代理人を依頼することもできます。

弁護士が代理人に付けば、病院のカルテ開示や医師との面談などがスムーズに行える場合があります。退院可能な病状なら、地域で生活できるようソーシャルワーカーと協力して受け入れ施設を探したり、障害福祉サービスの利用を勧めたりと各種の助言もできます。諦めずに、ぜひ相談してください。福岡県弁護士会の相談先=092(741)3208。

西日本新聞 5月10日分掲載(小出真実)

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