「ほう!な話」

2014年7月23日

「士業」の得意分野を知ろう

▼Q 弁護士をはじめ、行政書士、司法書士など「士」の付く職業があります。相談事は誰にすればいいのでしょうか。

▼A ほかにも税理士、不動産鑑定士など数多くあり「士業」と呼ばれます。中でも質問の三つは法的分野を扱う職種として重なるところがあります。

司法書士は法務局や裁判所に提出する書類を作成するのが業務です。特に登記の専門家で、登記に必要な書類を作成し、代理で提出したり、裁判の訴状を作ったりします。中でも所定の研修を受けて法務相の認定を受けた「認定司法書士」は、簡易裁判所で扱う事件(目的額140万円以下)で代理人として交渉や訴訟ができます。簡裁の事件だけなので、離婚や遺産分割などは対象外です。

行政書士は、官公署に出す書類(主に許認可)、契約書や相続人の間で合意ができている遺産分割協議書など権利義務に関する書類を作成できます。ただし、紛争のある事案で代理人となって交渉したり、相談を受けたりすることはできません。

弁護士の職務は交渉、裁判、契約書作成など法律事務全般です。民事、刑事、家事、行政とどんな分野でも法律相談ができます。そして紛争が絡んだときには、その相手と交渉したり、裁判をしたりすることができ、その範囲に制限がありません。

それぞれの得意分野を知って利用されることをお勧めします。

◆福岡県弁護士会の相談窓口案内=(0570)783552(なやみここに)

西日本新聞 7月23日分掲載(原田直子)

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