「ほう!な話」

2012年2月16日

暴力団排除 勇気を持って

昨年、大物お笑いタレントが暴力団との関係を理由に引退しました。そのつながりが社会的批判を浴びるのは、芸能界に限ったことではありません。

2010年4月の福岡県を皮切りに、昨年10月までに全都道府県で暴力団排除条例が施行されました。これによって事業者は、暴力団の活動を助長する利益の供与、暴力団の威力を利用した債権回収などが禁止されました。悪質な行為には勧告や事業者名の公表のほか、罰則が科されることもあります。

実際に福岡県では、霊園の管理を暴力団の会長が営む会社に委託した業者が勧告を受けたりしています。さらに同県の条例は今年2月から、建設業者が不当な要求を受けた場合は速やかに県警などに通報するよう改正されました。8月以降は、契約書を交わす際、暴力団を排除する旨を文書に盛り込むよう義務付けられます。

また、暴力団の口座と知りながら解除しなかった金融機関が報道されて批判を浴びるなど、企業経営に求められるコンプライアンス(法令順守)の観点からも排除の機運が高まっています。つながりを絶てないと、取引先はもちろん、新旧の顧客を含む社会全体の信用を失ってしまいます。そうならないためにも暴力団とは関わらない、もし関係ができてしまっても勇気を持って断ち切りましょう。困ったときには弁護士にご相談ください。

◆福岡県弁護士会の相談窓口案内=(0570)783552(なやみここに)。

西日本新聞 2月16日分掲載(松尾重信)

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