「ほう!な話」

2011年2月3日

少年の更生 人々の協力必要

「身勝手で他人に迷惑をかけた子」くらいの認識で関わりはじめた少年(少女)事件でしたが、実際に知り合ってみると、イメージがかなり違うことに気付くようになりました。

劣悪な家庭環境でも必死に生きようと頑張っている子、周りの大人に流されて目標を見いだせない子、親の愛情を感じられずに自らを傷つける子・・・。そんな姿を見て自分を顧みると、周りの人々に支えられて大人になれたのだとあらためて実感できました。そして、この子たちが将来に希望をもって生きられるよう微力だけど手助けしたい-そう思うようになりました。

少年事件での付添人(少年法では弁護士をこう呼ぶ)の役割は、単に処分を軽くすることだけではありません。

まず、きちんと話を聞く。それだけでも多くの少年は喜びます。その上で腹を割って話し合い、本当の反省をさせ、被害者の気持ちを理解させる。将来、どんな大人になっていたいかを一緒に考える。二度と非行をしないだけでなく、少しでもいいから社会や周囲にプラスの作用を与える大人になってほしい。そんな思いで関わっています。

さらに更生には、非行歴があっても雇用してもらうなど、多くの方に協力していただかなければなりません。たまに会って話を聞いてあげたりするだけでも、再非行率は大幅に減少すると言われます。みなさんの力が必要です。

◆天神弁護士センター=092(741)3208。

(要予約・30分5,250円)

西日本新聞 2月3日分掲載(知名健太郎定信)

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