「ほう!な話」

2015年6月24日

訴訟より手軽「解決センター」

▼Q 中古住宅を購入したのですが、最近になって床下の基礎部分がシロアリの食害でボロボロになっていることが判明しました。補修工事の見積書を添えて売り主に工事費用を請求したのですが、「補修工事の範囲が広すぎる」とか「補修前より品質の高い材料を使っている」など理由をつけて見積額の半額しか支払わないと言っています。工事費の全額を支払ってほしいのですが、訴訟を起こすしかないでしょうか?

▼A 裁判も選択肢の一つですが、裁判となれば解決までに長い時間や相当な費用や労力がかかることもあります。そこで弁護士会の紛争解決センター(ADR)のご利用を検討されてはいかがでしょうか。ADRでは経験豊富な弁護士が、中立公正な立場で紛争の当事者双方からよく事情を聴いたうえで、適切な解決を図るための和解をあっせんしてくれます。

福岡県弁護士会のADRはさまざまな分野の専門家があっせん手続きに関与してくれる「専門委員」の制度を置いています。このケースでも建築士などの専門家に加わってもらい、シロアリ被害に対する補修工事の範囲や補修材の品質などが適切かどうかについてアドバイスを受けることができます。弁護士や建築士などの専門家が被害状況を把握するため当事者とともに現地に赴く場合も。ADRの詳細は最寄りの弁護士会にお尋ねください。

◆福岡県弁護士会の相談窓口案内=(0570)783552(なやみここに)

西日本新聞 6月24日分掲載(林田太郎)

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