会長日記

2024年11月1日

会長 德永 響(50期)

みなさま、こんにちは。

◆LAWASIA(ローエイシア)年次総会への出席

昨年度LAWASIAの人権大会が福岡の会館で開催されたことをきっかけに、当会もLAWASIAに正式に加入することとし、本年度の年次総会が開催されるマレーシア・クアラルンプールに行ってまいりました。

私に与えられたミッションは「正式加入に際して、当会を紹介し、加入の御礼をスピーチする。英語でね・・」というものです。英語に通暁されていらっしゃる方ならいざ知らず、会長就任以来、もっとも不安に慄いたお役目に他なりません。

しかし、聞けば昨年の人権大会で大神会長も英語でスピーチされたとのこと、覚悟を決めました。英語の原稿が出来上がってAIによる映像・音声データを入手してから、毎日練習です。クアラルンプールのホテルでも閉じ籠って特訓し、たどたどしくもなんとかことなきを得ました。つたない英語だったことも手伝って必死さが伝わったのでしょう、準備していったネタも無事炸裂して会場の笑いを呼び、会場の皆様からもあたたかく受け入れられたように感じられ、安堵しました。国際交流は新たな視点や価値観に触れる絶好の機会です。弁護士にとって有用な機会に他なりません。若手弁護士の参加を容易にするための制度設計や海外との交流で得た知見を当会に反映させるための取り組みを加速させたいと考えています。

さて、件の英語スピーチですが、年次総会の議長が私に出した合図は自己紹介のためだったようで、私が感じた会場の雰囲気も「YOUはなぜ福岡県弁護士会の話をいま展開しているのだ!」という困惑であった可能性も否定できないことが判明しました。

しかし、私の暴走を受けて議長は議題の順番を入れ替えざるを得なくなったらしく、6番目に予定されていた当会の加入議題が最初の議題として取扱われることとなりました。この点はとりもなおさず私のスピーチの成果でしょう。

福岡県弁護士会 会長日記 2024年11月1日

◆釜山訪問

1泊4日(機中2泊)の強行スケジュールでクアラルンプールから戻ったあとの週末、3泊4日で韓国釜山に行ってきました。今年は、釜山弁護士会の交流会と「福岡―釜山フォーラム」という両都市間で人的物的な交流を拡大する目的で行われる会合の日程が重なったため、私と釜山弁護士会の会長は、交流会懇親会とフォーラムのレセプションパーティを掛け持ちしなければならなくなりました。ホテルの3階で写真撮影をし、41階で記念品を交換するなど、何度も両会場を行き来したため、ディナーを少しは食べているハズなのですが、その印象がまるでありません。

当会と釜山弁護士会の交流は34年の長きにわたっていますし、私たちが訪韓訪日を繰り返す度に積み重なる信頼関係があれば、フォーラムも巻き込んだ新たな活動を展開できる可能性も感じとることができました。来年は福岡での開催です。多数の会員の参加をお待ちしております。