会長日記
2016年6月1日
会 長 原 田 直 子(34期)
福岡県弁護士会のHPにおいでいただき、ありがとうございます。
定期総会~今年度の方針・予算を決めました。
5月25日、今年度の定期総会を開きました。昨年度の活動を振り返り、今年度の計画を立て、予算を決する会議で、当会の最高議決機関です。
福岡県弁護士会全体の予算規模は、約9億円です。そのうち約5億円が会費収入、その他は、法律相談センターでいただく相談料や、自治体などの法律相談に会員を派遣していただく、委託料などです。
支出では、会の運営費のみならず、逮捕された方へ弁護士を派遣して助言する当番弁護士、鑑別所に観護措置された少年に寄り添う付添人、様々な無料相談、犯罪被害者支援団体への支援金寄付の他、各分野で基本的人権と社会正義の実現のために各会員が奮闘する活動費として約3億5千万円を支出しています。
また、新しい会館を六本松に建設するため、毎月会員が負担金を出し合っています。
弁護士会は、どこからも指導監督を受けない、独立した自治団体です。資金の面でも、行政などからの寄付金、補助金は受けておらず、全て、会員の負担で運営しています。
定期総会~宣言と決議を採択しました
日弁連も定期総会が開かれ、参加しました
日本弁護士連合会は、各地の単位弁護士会(九州には各県に1つの弁護士会があります)の連合会です。その総会が、5月27日旭川で行われました。
福岡から旭川へ行くには?
- 福岡→千歳→JR旭川
- 福岡→羽田→旭川
- 福岡→名古屋→旭川
遠い北国でした。しかし、全国から会場にあふれんばかりの弁護士が参加し、1年間の活動を確認しあいました。
また永年表彰として、在職60年32名、在職50年188名の表彰が行われ、そのお元気な姿に驚きました。100歳の方も3名おられるとのこと(出席はありませんでしたが)で、わが身を振りかえり、健康に留意しなければと思ったことでした。当会にも在職60年の会員が3名、在職50年の会員が6名おられ、表彰を受けられました。
ところで、60年表彰の中に、2人の女性会員がおられました。日本で初めての女性弁護士が誕生したのは、1940年。今から76年前のことです。その中で60年間弁護士として歩んでこられた女性会員は、先駆者と言っても過言ではありません。九州の女性弁護士第1号で当会の湯川久子弁護士も来年60年表彰を受けられます。
皆様、今後もお元気にご活躍ください。
懇親会のごちそうでは、ゆでたてアスパラが最高でした。
三浦綾子記念文学館に行きました
総会が始まるまでの時間を利用して、三浦綾子記念文学館に行きました。そういえば、「氷点」は旭川が舞台だったと思い出しました。
「ひかりと愛といのち」をテーマに三浦光世氏と二人三脚で歩んだ作家生活が展示されていました。クリスチャンとして人生に向き合い、度重なる病魔と闘いながら著した作品とともに飾られていた三浦光世氏との屈託ないスナップ写真が印象的でした。
上映されているビデオの中で、綾子氏がヘルペスのために顔が腫れ上がってしまった時(ご本人はお化けみたいと言われていました)、光世氏がその痛みに耐えるあなたの顔が美しいといってくれたことを嬉しそうに語り、世の男性も見習うべきだと語られていました。夫婦間の事件をたくさん扱ってきた私も思わず頷いてしまいました。