会長日記

2018年8月1日

会長 上田 英友(40期)

みなさま、こんにちは。

◆豪雨災害の被害に遭われた皆様へ

まず、平成30年7月6日より発生した豪雨災害で被災された皆様には心よりお見舞いを申し上げます。

当会では昨年の九州北部豪雨に加え、平成30年7月豪雨による被害を受けた方を対象とした法律相談(60分)を、県内17か所の法律相談センターにて無料で実施しております。被害を受け建物の賃貸借関係や、住宅ローン支払い中の自宅が被災したなどのお悩みは法律相談センター(予約電話番号:0570-783-552(ナヤミココニ))までご相談ください。

さて、私は、福岡県弁護士会の会長ですが、同時に日弁連の常務理事も拝命しています。毎月、東京霞が関の弁護士会館で行われている日弁連理事会の様子をお伝えします。それから、当会の今年度の活動を四つの期間に分けて、達成目標についてそれぞれの時期に何を実践すべきかについて、お話しします。

◆日弁連理事会って、どんな様子?

日弁連の理事会は、全国の弁護士会の会長を中心とする理事71名(内39名が常務理事)で構成されており、当会は、小川威亜副会長も常務理事となっています。理事会では、菊地裕太郎会長と当会の作間功副会長を含む15名の副会長、それに菰田優事務総長をはじめとする事務次長の方々(いわゆる日弁連執行部)が、横に並んで着席され、それと向き合う形で理事が着席して、議論をしています。理事会には、オブザーバーとして、全国のブロック弁護士会連合会の理事長も参加されており、九弁連からは当会の市丸信敏理事長が出席されています。このように大勢のメンバーで、弁護士会館の会議室はぎっしりです。

理事会では、日弁連の活動について、承認をしたり、報告を受けたりするほか、日弁連から弁護士会への要請を受けたりもします。また、各種推進本部や対策本部の全体会議も理事会の中で開かれます。議長は、菊地会長です。

開催時間は、初日が10時45分から午後5時まで、二日目が午前10時から午後5時までとなっています。議題の数ですが、6月14日、15日に開催された理事会では、二日間で、審議事項、報告事項、要請事項を合わせて、30本ほどあり、本部会議も、6件、開催されました。

これだけの議題数なので、資料も、高さ10センチほどになり、その3分の2程度が事前配布されますが、残りは当日配布されますので、すばやく資料に目を通し、理解する能力が試されます。事前配布資料も、すみずみまで精読する時間がないので、重要な課題と思われるものや当会に深く関わり合いのある議題を中心に要点を確認するようにしています。

審議の雰囲気ですが、まず、担当副会長と担当委員会からの説明員が審議事項や提案理由を説明された後、すぐに複数の理事が挙手をして、質問や意見が出されます。静かな時間は、ほとんどありません。多数の理事から、質問や意見が出されますが、菊地会長は、時間の許す限り、理事の意見を聞かれますので、少数意見の理事も十分な発言の機会があり、議事進行に理事から不満が出ることもありません。民主的に運営されていると感じます。他方、丁寧な運営の結果、進行が遅れがちになり、昼食の時間が時間通りに始まることは、ほぼありません。

二日目の朝も気が抜けません。6月15日は、午前9時から、議員会館を訪問して、日弁連の活動を国会議員に説明して、理解を求める運動をしました。そして、同日の夜は、ブロックサミットという、ブロック弁連の代表者による意見交換会が開かれました。九弁連からは、市丸理事長、小川理事(県弁副会長)と3人で参加しました。

このように、毎月理事会開催日の2日間は、濃厚な日程を過ごしています。当会を代表して、十分な情報収集と日弁連執行部、他の弁護士会に対する意見表明を行い、当会の活動に役立てたいと思います。

◆今年度も、4分の1が過ぎました!

(1) 年度を4つの期間(四半期)に区切って会務を行っています。

弁護士会の年度は、4月に始まり、翌年3月で終わりますが、今年度は、それを4つの期間に区切って、それぞれの時期に合った工夫を行い、1年間を通して、福岡県弁護士会が発展し続けるようにしたいと思います。

まず、第1四半期の4月~6月は、助走期間でした。この時期の活動を振り返ってみましょう。

4月は、連日の挨拶回りが続く中、第1回委員会での挨拶、各部会集会への出席がありました。各部会集会では、終了後の懇親会も含めて、じっくりと意見交換をすることができました。ゴールデンウィーク明けからは、定期総会と役員就任披露会の準備に追われました。定期総会では十分に議論していただき、記念講演会には多数の会員に参加いただきました。また、役員就任披露会にも多数お越しいただき、盛会に終えることができました。ご協力に心より感謝申し上げます。

6月9日(土)には、執行部合宿として(宿泊はナシですが)午前10時から午後6時まで会議を行い、毎週の執行部会議では、ゆっくり議論できない課題や本年度の大きな課題について、意見交換をしました。

(2) 先月から第2四半期に入りました。

7月~9月の第2四半期は、加速期間です。

この時期は、各委員会によるセミナーやシンポジウム、研修会の企画や全国規模の会議への委員派遣などが集中して行われます。また、10月26日に久留米市で開催される九州弁護士会連合会定期大会(九弁連大会)の準備も着々と進められています。

執行部としても、委員会活動と九弁連大会の準備をサポートしてまいります。

(3) 第3四半期は、本年度の活動の収束に向かう時期です。

今年度は、1月に新会館が竣工予定ですが、2月には引っ越しを済ませたいと考えております。そのため、年が明けてからは、引っ越しの準備の最終段階に入りますので、様々な点で弁護士会活動への影響も避けられないのではないかと思っています。

したがって、10月~12月の第3四半期は、収束期間として、本年度のまとめに入りつつ、必要な活動にはしっかりと力を入れてまいりたいと思います。

(4) 第4四半期は、お引っ越しと新会館のお披露目です。

新会館が竣工し、引っ越しをするのが、この期間です。そして、新会館のオープンについては、対外広報にも力を入れて、市民の皆さまに、福岡県弁護士会の活動そして弁護士の活動をアピールしたいと思います。どうぞお楽しみに。