会長日記

2023年11月1日

会長 大神 昌憲(48期)

みなさま、こんにちは。

◆天神弁護士センターが2024年2月に「天神重松ビル2階」に移転します!

2010年(平成22年)の拡張移転以来、「南天神ビル」2階で運営されていた天神弁護士センターですが、2021年度より、六本松の福岡県弁護士会館への一部機能移転が始まり、今年度においては、9月13日の福岡部会集会において「天神重松ビル2階」への移転が決議され、その財政的裏付けとなる補正予算も10月25日の臨時総会で可決承認されました。

また、天神弁護士センターとともに、南天神ビル2階に事務所を構えていた、弁護士法人あさかぜ基金法律事務所(九弁連が離島等の過疎地に赴任する弁護士を養成するために設置している法律事務所)も同時に移転することが九弁連理事会において可決承認されました。

今後、市民及び会員の皆さまに対し、天神弁護士センター(名称も「天神法律相談センター」に変更される見込みです。)の移転について広報を徹底してまいります。

法律相談は市民の皆さまに対する最大のリーガルサービス活動ですので、新しい天神法律相談センターの活性化に努めていきたいと思います。

◆日弁連・第65回人権擁護大会(長野市)

10月5日、長野市において、日弁連の第65回人権擁護大会シンポジウムが、そして、10月6日には人権擁護大会が開催されました。

シンポジウムのテーマは、第1分科会が「人権としての「医療へのアクセス」の保障~新自由主義的医療改革から住民のいのちと医療の現場が大切にされる医療保障改革へ~」、第2分科会が「地域の家庭裁判所が真に住民の人権保障の砦たりうるために~司法IT化のすき間で生じる子ども・高齢者・障害者の権利救済・権利擁護支援の視点から~」というものであり、私は第1分科会に参加しましたが、住民のいのちと医療の問題だけに、非常に熱のこもった議論がなされていました。

10月6日の大会では、シンポジウムのテーマに対応する形で、「人権としての「医療へのアクセス」が保障される社会の実現を目指す決議」及び「子ども・高齢者・障害者を含む住民の人権保障のために、地域の家庭裁判所の改善と充実を求める決議」が採択されました。

◆大阪弁護士会及び広島弁護士会との三会交流会(広島市)

10月14日、広島弁護士会において、同会、大阪弁護士会と当会との三会交流会が実施されました。

大阪弁護士会からは(1)「法律相談件数の拡充」という協議題が、広島弁護士会からは(2)「若手会員の会務への関与について」、(3)「事務局体制について」、(4)「会計処理の問題について」という協議題が各提出され、当会は(5)「弁護士法23条の2照会と日本郵便の転送先照会への対応」、(6)「非弁ないし非弁提携が疑われる事案への対応」、(7)「継続研修義務化について」の3つの協議題を提出いたしました。

7つも協議題があり、予定の4時間では物足りなさがありましたが、非常に勉強になった三会交流会でした。この三会交流会で得た知見を今後の会務運営に活かしていきたいと思います。

◆釜山地方弁護士会との交流会(福岡市)

10月27日には福岡市において釜山地方弁護士会との交流会が開催されました。

釜山地方弁護士会と当会との交流会は1990年3月の姉妹提携から始まり、既に33年が経過しています。この33年間、その時々の国際情勢や国内情勢にも関わらず、毎年、それぞれの弁護士会がお互いを訪問して交流会を続けています。コロナ渦の中にあった2020年度及び2021年度の2年間においても、オンラインという形式ではありましたが、この交流会は開催されています。

私は、午前8時30分に、福岡空港国際線到着ロビーに釜山地方弁護士会の皆さま(弁護士約80名とそのご家族約14名の合計約94名)をお迎えにあがり、歓迎の意を表しました。皆さまはバス4台に分乗してまずは福岡市内観光に向かわれました。

午後は、福岡地方裁判所や福岡地方検察庁の各施設を見学され、地裁所長及び地検検事正を表敬訪問されました。

午後3時30分からは、当会会館2階大ホールにおいて、「日本と韓国における離婚後親権の法制度と実情について」をテーマとし、討論会が開催されました。双方から質問も多数出され、充実した意見交換をすることができました。

夜は、懇親会も開催されて懇親を深め、また来年に再会することを約束して、和やかな雰囲気の下、散会となりました。


(討論会における釜山地方弁護士会の皆さま)

福岡県弁護士会 会長日記 2023年11月1日

(日弁連人権擁護大会・荻原健司長野市長による来賓挨拶)

福岡県弁護士会 会長日記 2023年11月1日