会長日記

2024年8月1日

会長 德永 響(50期)

みなさま、こんにちは。

◆弁護士を身近に!「学校」編

本年度弁護士会執行部は「分け隔てなく弁護士を身近に!」というテーマを掲げており、就任記者会見でも表明しているところです。

そのテーマの下、挨拶回りの段階から自治体や教育委員会に対して、学校に関連する出来事に弁護士が関与することの有用性を説明し、現場の教員の先生方がどのような法的サービスを要望しているのかを教えていただきたいとお願いしていました。今般、福岡県教育委員会から応答があり、さらに会長・副会長で教育委員会へ赴き、意見を交換して参りました。

その結果、まずは8月20日に教員向けセミナー「弁護士と考える学校における法律問題」を開催し、来場された学校の先生方から具体的な悩みとともに現場にどのような弁護士ニーズがあるのかをお聞きする機会を持つこととなりました。

弁護士にとって、現場で活躍する教員のニーズに直接触れることは容易ではありません。現段階では、参加される方々の数は把握出来ていませんが、今回のセミナーをきっかけに現場教員の先生方のニーズをお聞きするなど現場の先生方をバックアップする制度の構築に向けて充実した情報収集を期待しています。

具体的な現場のニーズを把握できれば、さまざまな委員会の情報や活動をいただきながら、現行制度を踏まえつつどのようなバックアップ制度が適切かを検証し、担当弁護士の確保や費用捻出のための働きかけというステップに進むことになります。

◆全国から弁護士が集まる「民暴拡大協議会」

定期的というわけではありませんが、広く全国から福岡に弁護士が集まって、意見交換を行なうなど情報を共有し、今後の活動に繋げる取組が開催されることがあります。

7月12日に開催された民暴(民事介入暴力)対策全国協議会・福岡もその一つで、民事介入暴力への対策に取り組む全国の弁護士が福岡に参集しました。困難を克服しながら進んできた福岡の状況報告は、同じ志を持つ全国の弁護士にとって新たなる決意のもと活動に取り組むための起爆剤となったと確信できるものでした。

◆弁護士を身近に!「コロナ罹患」編

感動的ですらあった民暴拡大協議会の翌々日である祝日の午後、急な寒気に襲われ熱発して早々に床に着きました。
「いまどきコロナか?会長職を預かっている時にコロナで穴を開けるわけにはいかない!」、「早朝の芝刈りで熱中症・・・、そうに違いない。翌朝までに熱が下がっていれば熱中症だろう。朝までになんとか熱を下げなければ!」

翌朝は平熱。「やっぱり熱中症だった。まあ、念のため、病院にいってから仕事に行こう。」と病院で検査するや「陽性、5日間の外出自粛」と告知されてしまいました(初コロナ)。

もっとも、『それからというもの自宅で何もせず、ずっと寝ていました』とはならず、再審法改正への賛同を得るため民間団体に電話をかけたり、日弁連理事会にもZOOMで参加したりしていました。なんでも日弁連理事会に自宅からZOOMで参加できるようになった初回ということだったらしく、初めてのZOOM参加理事という称号も頂くことになったようです。

会長職である以上、忙しいのは当たり前、休みがなくとも頑張らなきゃと思っていましたが、5日間の外出自粛を経て、痛感したことは「人間にはお休みが必要」という至極当たり前の結論でした。

コロナはKP.3株が流行りつつあるようです。お忙しいみなさまくれぐれもご注意ください。また、忙しければ忙しいほど休息が必要です。

福岡県弁護士会 会長日記 2024年8月1日