会長日記
2017年6月12日
会長 作間 功(40期)
いささか、旧聞に属しますが、定期総会について書こうと思います。
◇定期総会・記念講演会・県民の皆さまとの交流会
(総会:決算予算)
5月24日、定期総会が開催され、議題は全て承認可決されました。
清宮四郎の「憲法」の財政の箇所に「ひとつの国の政治の実相を知るには、その国の財政の実情をうかがうのが一番手近であり、確実である」、「収入・支出の仕方と内容を見れば、その国がどのような性格を持ち、どんな政治を行っているかが、かくすところなく、あらわになる」との記述があります。県弁の予算も同じです。原資は会員の皆さまからいただいている大切な会費です。決算・予算につき承認を得ましたが、今年度も様々な課題(後記の講師料の問題、等)につき検討を進めていきます。
(総会:決議)
本年は、(1)共謀罪法案の廃案を求める決議、(2)少年法適用年齢引き下げに反対する決議、(3)憲法施行70年にあたってその意義を確認し、改めて安保法制の関連法の廃止を求める決議、の3つを採択しました。いずれ重要な案件でした。議論の分かれるテーマでありました(特に(1)と(3))が、法律実務家の団体として声をあげるべきだ、という意見が大半であったということだと思います。担当委員会として労をとっていただいた、情報問題対策委員会、子どもの権利委員会、及び憲法委員会の先生方には、心より感謝申し上げます。
(記念講演)
櫻井龍子氏による記念講演は、講師が元最高裁判事で、福岡県大牟田市のご出身、しかも女性ということもあり、多数の会員にご参加いただきました。厚く御礼申し上げます。記念講演は、折角総会にご参加いただく会員には何らかのリターンを得ていただこう、という清らかな精神とともに、当然ながら良い企画であれば総会や総会終了後の懇親会への参加者も増えるであろうという、よこしまな考えもあってのことと思われます(今年は当事者となっておりますので、第三者的叙述に違和感がある読者もおられましょう。すみません)が、記念講演開始の定時に来場され、講演後そそくさと帰られる会員も散見され、若干淋しい思いをしました。が、講演に満足していただいたのであれば、よし、としたいと思います。
(県民の皆さまとの交流会)
例年の「役員就任披露」であっても、弁護士会との交流の場であることに変わりはないのですが、「名は体を表す」との格言にしたがい、今年度は名称を改めました。
弁護士会のPRの場としては絶好ですので、委員長・副委員長・委員の皆さまには、多額の参加費を支払っていただきながら、ご参加いただきました。本当に有難うございました。限られた時間の中で、配布資料のミニパンフ(塗木麻美会員による労作ですが、県弁の歴史や委員会紹介は、吉田純二会員の手によるものです)や映像(河村職員ほかの尽力の結果です)をご準備いただき、そして当日は、上田英友対外広報委員長、池田耕一郎法律相談センター委員長、及び本岡大祐中小企業法律支援センター委員長からそれぞれの活動の内容をご紹介いただき、有難うございました。
また、出席会員の名札や名刺にも配慮しましたが、行き届かない点も多数あったと思います。とりわけミニパンフの委員会紹介は限られたスペースの中での取捨選択でありました。委員長名も一定の配慮から削った部分もありました。全て執行部の責任の元でおこないました。ご意見・ご異見もあろうかと思います。今後改善していく所存ですので、ご容赦願いたいと思います。
◇これからの活動
総会が終わり、執行部として、いよいよ今年度の課題に取り組むこととなります。
今、執行部は、貸与世代の会費の問題のほか、講師料に関し、その金額や支払方法等についての見直し、各種名簿の登録・抹消要件の整備、名簿相互間での会員情報の共有化の問題等、について検討し、7月に開催される委員長会議で意見交換をする準備をしています。
昨日よりも今日、今日よりも明日、弁護士会が発展・進化するよう頑張ります。