会長日記

2016年10月1日

会 長 原 田 直 子(34期)

福岡県弁護士会のHPにおいでいただき ありがとうございます。

秋分の日を過ぎ、秋も本格化。ぶどうや柿がおいしくなりました。会長職は任期1年。本日は折り返し点です。あと半年お付き合いください。

弁護士をかたる詐欺にご用心!

9月29日の西日本新聞報道によれば、「弁護士などを名乗って、『アメリカの裁判所が口座を監視している』とうその電話し、3人から2280万円をだまし取った」として被疑者が逮捕されたそうです。過去には、いわゆる「オレオレ詐欺」でも弁護士と名乗る人物が電話してきて、金銭をだまし取った事件が報道されています。

このページをご覧いただいている方々は騙されることはないと思いますが念のため本物と見分ける注意点をお知らせします。

まず、すべての弁護士は日本弁護士連合会(日弁連)に登録しており、日弁連のホームページを見れば、実在の弁護士であるか確認できます。したがって、弁護士から電話、メール、手紙がきたら、事務所住所と名前を確認して、実在の弁護士名か確認してください。福岡県内の住所が記載されていれば、福岡県弁護士会に登録されているはずですから、このHPのトップページ右上、オレンジの枠の「弁護士検索」で確認できます。

その名前が実在の弁護士であっても、本物とは限りません。過去には、本当の弁護士の名前をかたった詐欺メール、大規模詐欺の被害者に弁護団の名前で電話をかけ、被害回復のための弁護士費用を振り込ませるなどの事件も起きているからです。

まず、電話の場合。通常、弁護士が突然電話をかけてきて、お金を要求するということはありません(絶対とは言えませんが)。一般的には、書面で、自分が弁護士であること、ある事件について依頼を受けたこと(受任通知)、そして、用件(何らかの請求とか協議の申し入れとか)を述べ、ご連絡を戴きたいとか、お支払いくださいとかで結ぶことが多いと思います。したがって、突然電話をしてきて、お金を払ってくださいという時点で、怪しい!と思ってください。メールも同様です。もし電話がかかってきて、住所・氏名・電話番号をすらすら名乗った場合、登録番号も聞いてみてください。弁護士ごとに1つの登録番号を持っていますが、自分の番号をすらすら言えない弁護士はいないはずです。

手紙が来た場合は、まず名前と住所、電話番号が実在の弁護士と一致しているか確認してください。名前と住所は一致しているが電話番号が違っていて、その電話に掛けると法律事務所を装うなどということもあり得ますからご注意ください。

それにしても、弁護士から言われた・・というだけで、お金を払ってしまうのは何故でしょう。弁護士は怖い(払わないと何をされるかわからない)? 弁護士が言うなら本当だろう? 弁護士が嘘をつくはずがない?

いづれにしても、私たちは、弁護士肩書が、市民の皆様にとって強い影響力を発揮するものであることを自覚して、仕事をしていかなければと思います。

九弁連大会が宮崎で開催-ギャンブル依存症について学ぶ

九弁連とは九州弁護士会連合会のこと。九州各県に一つづつある弁護士会の集まりです。日本全体の弁護士会の集まりが、日本弁護士会連合会(日弁連)。各弁護士は、その事務所所在地の弁護士会に所属しており、弁護士会の連合体である日弁連の名簿に登録されています。逆に、弁護士になる資格を持っていても、登録されていなければ弁護士ではありません。

話を戻して九弁連大会。毎年シンポジウムが行われますが、今年のテーマはギャンブル依存症。パチンコ、パチスロ、競輪、競馬、競艇、オートレース、toto、宝くじ・・・。宝くじも?と思われるかもしれませんが、金銭をかけて偶然性に左右される勝負を行い、その結果によって、賭けた金銭のやり取りが行われるものの一つであることは間違いありません。
特に、日本中にあるパチンコ・パチスロ。人口10万人当たりで最もパチンコ店が多いのは鹿児島県、設置台数で1位は宮崎県、沖縄を除く九州各県は、総じて高ランクです。

ギャンブル依存症とは、ギャンブルをしたいという欲望が抑えられないで、結果として借金や離婚などの社会生活上の問題が生じても止められない状態で、一種の精神障害です。家族も巻き込んで深刻な問題を発生させます。

ギャンブルを止められずに生活が破たんするのは、自分の責任だという論調があります。本人の責任がないとは言えませんが、ギャンブルを続けると、勝った時に刺激をうける脳内物質によって、その快感が記憶され、より強い刺激を求めてギャンブルを繰り返すとのこと。本人の意思ではコントロールできない脳の変化が依存症を生むといわれています。

日本は身の回りにギャンブルが一杯、公営ギャンブルも一般的ですから、依存症を生みやすい環境にあるといえます。韓国ではパチンコを禁止、欧米では、年齢はもちろん、一日に賭けられる額の上限を定めるなどの規制をしているところもあるそうです。

ギャンブル依存症は自然には治癒しません。治療が必要です。治療をしても完治はしません。回復するだけです。つまり、適度にギャンブルをする(治癒=欲望をコントロールできる)ということはありえず、ギャンブルを始める前に戻る(=元の状態に戻る、回復)ことを目標にするそうです。家族は見守るだけしかできません。共倒れを防ぐために離れることが必要な時もあるでしょう。

ギャンブラース・アノニマス(GA)は、ギャンブルを止めたいという願いを持つ人が集う自助グループ、ギャマノンはギャンブル依存症の家族や友人のための自助グループです。いづれも福岡県内・福岡市内に複数のグループがありますから、お悩みの方、扉を叩いてみませんか。

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