会長日記
2024年5月1日
会長 德永 響(50期)
みなさま、こんにちは。
◆挨拶まわり、ほぼ終了
会長に就任して1か月間は、関係各所への挨拶まわりに奔走します。私も例に倣って、(厳密には3月末から)挨拶まわりに追われ、ほぼ予定をこなしたところです。
昼食時間がうまく取れないこともあり、タクシーの中でおにぎりを頬張る日もあれば、次の訪問予定時間まで少し時間がある日には、博多駅近くの行列のできる皿うどん屋で昼食を摂り、ホテルの喫茶店でコーヒーという昼食もあります。とにかく定められた予定通りに挨拶を切り上げなければならず、タイトな日程をこなすためには、会話術とともに体力の必要性を痛感しました。
挨拶まわり先では、1年に1回という高頻度の挨拶にもかかわらず、いずれも快く受け入れていただいています。これまでの弁護士会の地道な活動が広く根付いていることを実感できる一例です。
本年度の主たる取組として、弁護士が必要とされる場面と弁護士を結びつける活動に取り組みたいとの抱負をのべ、挨拶まわり先に教育委員会を加えて、学校現場が求める法的サービスについて意見交換もさせていただきました。
今後は、さまざまな現場のニーズを踏まえて、法的サービスを提供するシステム作りに取り組む方針です。
◆再審法改正に向けた地元国会議員への要請活動
無辜(むこ)を救済する最後の砦である再審の手続について、刑事訴訟法は詳細に定めておらず、再審法の改正は喫緊の課題です。
特に、袴田事件で再審公判が始まり、近々のうちに結審・判決となりますが、ここまで来るのに事件発生から50年を超える歳月がかかったとなれば、否が応でも再審請求手続の改正に注目が集まるはずです。
国会議員の中でも超党派の議連が立ち上がっており、賛同者も多数なのですが、再審法改正に消極の立場から議員に対するアプローチも行われているようであって、再審法改正に向けて予断を許さない状況です。
再審法改正を重点課題と据える日弁連から、地元国会議員に対する再審法改正に向けた要請活動の依頼がありましたし、私自身、登録以来、再審請求事件に関わっており、再審法改正の必要性については身をもって実感しておりますので、挨拶まわりがほぼ終了したゴールデンウィーク期間を使って、地元国会議員の事務所へ、議員本人、不在の場合には秘書に要請活動を行ってきました。
議員本人にも、秘書にも、再審法改正の必要性については十分理解いただいたと思います(ある議員から、帰り際に「(私たちの要請活動で)洗脳されたよ」と声をかけられたのですが、なんとなく「洗脳」という言葉のマイナスイメージであまり喜べませんでしたけど・・・)。
国会議員本人との面談にむけ、(1)説明資料を携えて、(2)タクシーに乗り込み、(3)予定時間前に事務所前に到着、(4)万全の状態で「さあ、要請!」と思った矢先、タクシーの中に説明資料を忘れたことに気付きました。代替手段をいろいろ算段したものの、予定時間に間に合わなくなるため、丸腰で事務所訪問したという失態も会長日記には記しておかねばなりますまい。