会長日記
2022年5月1日
会長 野田部 哲也(43期)
◆順調な滑り出し?!
4月1日、会長に就任してから、約半月が経過しました。4月6日、第一回常議員会も、伊藤巧示議長のもと、審議を終了し、挨拶回りも無事に進み、なんとか順調に船出をすることができました。
◆挨拶回りは楽し!!
挨拶回りは、実際には、3月下旬から始めています。
新型コロナウイルスの感染は、収束に向かっているとはいえませんが、3月6日にまん延防止等重点措置が解除され、4月7日に感染再拡大防止対策期間も終了になり、3回目のワクチンを打ち終わり、積極的かつ前向きに挨拶回りを進めています。
挨拶回り先は、県、市町村、企業、経済団体、労働組合、マスコミ、専門職団体、政治家、領事館等です。
役職に就任したことで、副会長、事務局長とともに、初めて挨拶に行くのですが、今年は役員就任披露パーティーをしないことを最初から決めているため、挨拶回り先の方々とは、再度お会いする機会がないかもしれません。そこで、連携を強化できることがないかとか、何らかの弁護士の活用がお勧めできないか等というテーマを掲げて、訪問しています。また、挨拶回り先は、私たちと異なる世界・文化を持たれているので、これを吸収し、弁護士会に持ち帰って生かしたいと考え、組織内の状況等をお尋ねしたり、施設を見せていただいたりしています。
まだ挨拶回りは途中ですが、その一部をご報告いたします。
◆法律相談のチケット制
まずは、福岡県町村会を訪問し、その理事者(町村長)の方々に対し、法律相談のチケット制をプレゼンしました。
福岡県内の市町村のうち、半数に満たない市町村がチケット制を採用し、弁護士会の法律相談を利用していただいておりますが、半数を超える市町村が、いまだチケット制をご利用いただけていない状況にあります。同じ地方公共団体といっても、人口、財政、住民の権利意識、首長の考え方に差があり、各市町村の状況に応じたチケット制のご利用をお勧めしています。
今のところ、チケット制を採用していただけていない市町村であっても、真摯にお話を聞いていただいたうえ、前向きに検討する旨ご返答をいただいたり、追加して資料の交付を求められたりしています。
今後も、さらにその市町村に合ったチケット制のご提案を進めたいと思います。5月27日の県弁総会において、ひとつでも、チケット制が採用された報告ができたらと考えます。
◆組織内弁護士(フルタイムとパートタイム)
地方公共団体、企業等において、任期付き公務員等や企業内弁護士等で、福岡でも9人の弁護士資格を有する公務員、15人の企業内弁護士がいます。
そこで、企業等を訪問した際に、代表者の方に対し、組織内弁護士の状況をお聞きしたところ、「とても助けられています。」との答えをいただきました。また、組織内弁護士のいる部署を訪問し、弁護士本人やその上司の方にお話を伺ったところ、弁護士は、事例に密着して対応でき、充実した職務遂行ができる旨の話をしてくれましたし、その上司の方々にも、弁護士の充実した働きぶりやその好影響を語っていただきました。
組織内弁護士もフルタイムとなると、事務所を畳んだり、やめたりしなければならないことから、パートタイムでの勤務を推奨しようと考えていたところ、ある企業の経営者からは、「うちは2人の弁護士にそれぞれ週1日ずつ会社に来てもらっているよ。」と、パートタイム方式でも、弁護士が組織内にいることが、いかに有用であるかについて、語っていただきました。
弁護士が、自分たちで考えているより、企業等の方が先を行っていることを実感するとともに、今後の組織内弁護士の推進に向けて、さらに意を強くしました。
◆次回の予告
この後も、積極的かつ前向きに挨拶回りも進めます。次回は、社外役員、男女共同参画、企業等の働き方改革等について、ご報告したいと思います。