会長日記

2016年11月15日

会 長 原 田 直 子(34期)

福岡県弁護士会のHPにおいでいただき ありがとうございます。

11月も半ばとなり、朝目が覚めても真っ暗。こんな季節に、保育園に子どもを迎えに行くと、心なしか残っている子が少なく、暗い中を帰るのが悲しかったのを思い出します。ワークライフバランスの悩みは今も変わらず。男女、子どもの有無を問わず、生き生きと働ける社会になってほしいものです。

11月3日憲法公布70周年。

公布とは国会で制定された憲法が発表された日、つまり新しい憲法が国民に示されてから70年経ったことになります。そして来年の5月3日が施行70周年、日本において憲法がその効力を発した日となります。

この憲法、生まれたときにはみんなで慶びお祝いしました。当時の文部省が作成した「新しい憲法のはなし」では「あたらしい憲法は、日本國民がつくった、日本國民の憲法で」あり「國をどういうふうに治め、國の仕事をどういうふうにやってゆくかということをきめた、いちばん根本になっている規則が憲法」であると説明しています。ところが、1950年代後半頃から、押し付け憲法といわれてその制定過程がいろいろに取りざたされ、今日では、時代に合わない古い憲法とも言われています。特に憲法9条がその標的にされてきました。

昨年成立した平和安全法制整備法及び国際平和支援法いわゆる安保法制は、憲法是前文と憲法9条に定める恒久平和主義に反し、またその制定手続きは、憲法の最高法規制を犯し、立憲主義に反するものです。そして、南スーダンの国連平和維持活動(PKO)の派遣部隊に新任務「駆けつけ警護」などを付与する方針を固めたと報道されています。また、大災害が発生したとき、国の権限を政府に集中させる「国家緊急権」を憲法の中に創設しようとする議論が、進められています。しかし、報道によれば、1946年1月、当時の幣原首相が幣原・マッカーサー会談で「戦争放棄をはっきり世界に声明することだけが、日本を信用してもらえる唯一の誇りとなる」として9条の考え方を提案したことをうかがわせる手紙が残されています。私たちは、武力ではなく、「諸国民の公正と信義に我々の生存と安全を保持しようと決意した」のであって、「武力制圧からは平和は生まれない」ことは、はっきりしています。

安保法制をめぐっては、採決後のこの一年の間も、全国で違憲訴訟が提起されるなど、安保法制が憲法違反であることを訴える市民の活動は続けられています。私たちは、安保法制の廃止と立憲主義の確立をさらに求めて参ります。

弁護士会の出前授業~二日市東小学校4年生の皆様、ありがとう!

先日、二日市東小学校4年生の皆さんから、出前授業の感想文を沢山送っていただきました。これは、福岡県弁護士会が実施している法教育の出前授業を受講された4年生の皆さんが、書いてくださったものです。

テーマは「インターネットひそむ危険」で、スマホを日常的に使いこなしている4年生の皆さんには興味深い内容だったようです。感想文からは、自分の生活の中で、インターネットの楽しさや、危ないところを考えて、これからどんな風にしてインターネットを使ったらいいか、一生けんめい考えて下さったことがよくわかり、大変うれしく思いました。

法教育というのは、小中高校生など法律を専門に学ぶものではない一般の方々に、法律の条文や裁判例などではなく、法律や司法制度の背景にある、自由・権利と義務・責任・公平・正義などの価値を理解し、対立する利害を調整するディスカッションなど介して、法の機能や意義を身につけていただくものです。

私たちは、未来の日本を担う子ども達に法的な考え方や議論で物事を解決する力を身に付けていただこうと、小中高等学校に出かけて行って授業を行っています。呼んでいただければゲストティーチャーとして2人の弁護士を派遣しておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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