会長日記

2017年8月16日

会長 作間 功(40期)

※福岡県弁護士会月報9月号に掲載予定です。

◇某月某日(土)

「プレシンポ 高校生向け企画『主権者教育の実践』 第1回私たちが考える日本の未来 やってみよう模擬国会『死刑廃止法案は可決か否決か』」(アクロス、主催:当会)に出席。死刑存置の立場から本江威憲弁護士(一弁:元検事)、死刑廃止の立場から笹倉香奈教授(甲南大学法学部)の各講演と、蓮見二郎准教授(九州大学大学院)による講義、生徒によるワークショップがある。元々、閉会の挨拶を行う予定であったが、当日九弁連常務理事会が予定されていたため、牟田哲郎司法制度委員会委員長の了解を得て、開会の挨拶をしたのみで、シンポには欠席。

九弁常務理事会に出席。

◇某月某日(木・金)

日弁連理事会に出席。懇親会。

◇某月某日(土)

「第5回広報に関する先進5会懇談会(福岡サミット)」に出席。開会挨拶をする。参加弁護士会は、札幌、京都、愛知、大阪、福岡。基調講演は、D社プロモーション事業部長と当会千綿俊一郎会員が担当。パネルを当会上田英友会員が仕切る。その後懇親会・二次会と流れ、最後にやむを得ず1曲ご披露し、おひらきの挨拶をする。午後2時から午後10時までの長丁場。

◇某月某日(日)

某大学の地域交流フォーラムに出席。立食。

◇某月某日(水)

広島県弁から今田健太郎弁護士を派遣していただき、九州北部豪雨災害に関する研修会を開催。利花苑にて慰労会。

◇某月某日(木)

福岡保護司選考会に出席。委員は、福岡地検検事正、福岡地裁所長、福岡家裁所長、福岡刑務所長、福岡県保護司会連合会会長、福岡県公安委員会委員長、福岡県教育委員会委員長(当会の奥田竜子会員)、福岡県社会福祉審議会委員長、地銀相談役、新聞社論説委員長、大学教授、それに私。議題は、新任保護司39名、再任保護司417名の委嘱の可否。全員承認。新任については、定年や任期満了による補充であるが、ただでさえ、定員割れであるのに、退任員数>補充員数という状況。先日の新聞にも、保護司のなり手がいないことの報道があったばかり。後任候補の選出には、保護司や民生員の協力を得ているとのことだが、もっと多方面にならないものか。考えさせられる。

◇某月某日(日)

「シンポジウム『犯罪被害者支援条例を考える』」(あいれふ、主催:当会)に出席。開会の挨拶をする。本シンポは、本年10月5日に滋賀県大津市で開催される第60回人権擁護大会第1分科会(あらためて問う「犯罪被害者の権利」とは)のプレシンポ。林誠当会会員による犯罪被害者支援条例の解説、被害者遺族の立場からの事例報告のあと、世良洋子当会会員をコーディネーターとして犯罪被害者遺族の方々によるパネルディスカッションを行う。シンポ後、懇親会。

◇某月某日(月)

日本法律家協会九州支部役員会。

◇某月某日(木)

筑豊地区自治体へ、井上道夫副会長、森隆筑豊部会長、山西信裕事務局長とともに挨拶回り。訪問先は、宮若市、桂川町、川崎町、大任町、福智町、糸田町。水害に見舞われた添田町は避ける。嘉麻市については手違いにより訪問できず。

3月・4月、新執行部として自治体回りをしたが、全部を回り切れなかった。チケット制を導入していただいている自治体にはそのお礼を、チケット制を導入していない自治体にはチケット制のPRのため、ということもあったが、さらに、今、弁護士・弁護士会と自治体との連携が要請されている、という状況にも鑑みての訪問。自治体にとって、地域住民、特に高齢者や障がい者に安心を与えることが重要だが、法律問題の解決なしには、その実現はない。弁護士の出番である。生活困窮者自立支援事業や来年1月施行の改正総合法律支援法に基づく業務についても、また空き家問題についても、自治体と弁護士会との連携が必要である。その他、自治体の職員のスキルアップのために弁護士による研修が有益であるし、公金回収についても自治体に対し弁護士が力添えする余地があると思われる。さらにより端的に、弁護士が自治体職員となる制度(任期付き公務員)もあり、まだ導入していない自治体において関心を持つところも現れ、任期付公務員の制度が福岡県内の自治体に広がりつつある。実際、挨拶をしていく中で、弁護士・弁護士会に期待するところが大きいと感じる。

◇某月某日(金)

九弁合宿。講師を紫藤拓也理事、上田英友会員とする勉強会。懇親会。

◇某月某日(土)

午前中、九弁理事会。

午後、「シンポジウム18歳は大人ですか?~子どもたちのいま、少年法のこれから」(天神ビル10階、主催:当会)に出席。開会の挨拶を行う。この企画は、当会が5月少年法適用年齢引下げ反対決議を行ったが、現状に対する危機感を踏まえたもの。高岡健氏(児童精神科医)による基調講演、楠田瑛介当会会員、吉田幹生当会会員による少年事件手続解説、柳優香当会会員による元少年に対するインタビュー、大谷辰雄当会会員をコーディネーターとする、高岡氏のほか高校教諭、NPO法人理事、家裁調査官によるパネルディスカッションがその内容。閉会後、懇親会。

◇某月某日(日)

前記「模擬国会」の本シンポ(アクロス、主催:当会)に出席。開会の挨拶を行う。春田久美子当会会員議長のもと、高校生5グループによるグループ討論後、質疑意見表明を行い、採決へ。採決後、蓮見二郎九大准教授、井上裕之西日本新聞社論説委員長、甲木真哉当会会員による講評、岩橋英世当会会員による総括にて終了。記念撮影し懇親会へ。

◇某月某日(火)

斎藤芳朗前日弁副会長慰労会(某ホテル)。

◇某月某日(木)

谷間世代座談会。懇親会。

以上、7月15日から8月10日までの会長日記でした(常議員会、執行部会議は除きました)。

初めて、日記の名にふさわしい内容となりました。読んでお分かりのとおり酒席が多く、体重が増えました。なるほど体調を壊す筈です。