会長日記

2022年4月4日

会長 伊藤 巧示(45期)

終わってみれば、あっという間の1年間でした。就任前の2021年1月から、事実上次年度執行部としての予定者会議は始めていたので、実質約15か月間の活動ということになります。会員の皆様には、大変お世話になりました。なんとか大過なく(?)任期を終えることができました。

色々な機会に、温かい励ましのお言葉を頂戴いたしましたし、数多くのご支援・ご協力をいただきました。心から感謝申し上げます。

「会長」がどういうことをするのかというのは、これまで執行部を経験したこともありましたので、おおよそわかっていたつもりでした。しかし、自分にできるかはやってみないとわかりませんので、不安ではありました。ただ、幸い、私が親しくさせ頂いている方々の中には助言をしてくれる会長、副会長経験者の先輩方がおられましたので、最終決断にいたるまでの執行部会議などの会議の進め方など大変参考になるお話をこれまでも身近にうかがえる機会があり、とても助かりました。真似をしていれば、何となく形になるものだなと思いました。

2021年度は、2020年度に引き続き、新型コロナの影響を受け続けた1年でしたが、幸いにして、2020年度の諸対応を踏襲することができたので、右往左往することもありませんでした。

しかし、定期総会後の役員就任披露宴など、例年であれば、飲食を伴って開催された会合は、軒並み中止もしくは開催しても飲食なしで行われました。

そうした中でも、従来から実施されている他の単位会との交流会や海外の弁護士会との交流会は、オンラインで開催し、次年度へ繋ぐことができました。

私が、会長を引き受けるにあたり考えたのは、執行部は1年で交代することの意味です。長期的な課題を1年で達成しようとすると無理が生じますから、そもそも1年のうちに達成できないような課題については、自分が会長の間に達成するなどという大それた考えは最初からありませんでした。

反対に、1年内にやれるものはできるだけ達成しようと考えました。

その結果、男女共同参画推進本部は立ち上げることができ、執行部の謝金の増額も実施することになりました。

天神弁護士センターの機能移転問題については、試行段階に至りました。会館業務の効率化のためのシステム開発も次年度以降に向けて、担当部署決定して人員を配置するなどして、今後の筋道をつけることができました。会計制度の見直しについても、当会の複雑な会計のうち、根拠不明なものやわかりにくい内容のものの一部を見直しました。

事務局長と副会長の大変さは経験でわかっていましたが、近年、さらに大変になっていることは見聞きしていました。しかし、1年間、それぞれが自分の担当の職責を全うしていただき、それ以上に、会長が誤った判断をしないように気を付けてもらいました。

頼りなかった会長だったかもしれませんが、副会長、事務局長の先生方が支えてくれたからこそ、健康を損なうこともなく任期を満了できたと思います。

最後に、戦友ともいうべき、副会長、事務局長の先生方に心からの感謝を申し上げて、退任の挨拶といたします。