福岡県弁護士会からのお知らせ

2017年6月19日

高校生向け企画(主権者教育の授業実践 第1回)のお知らせ・参加のお願い『やってみよう模擬国会~死刑廃止法案は可決か否決か?~』

シンポジウム・講演会など

昨年から18歳選挙権が施行され、いわゆる〈主権者教育〉の必要性が高まっています。

全国各地でも様々な授業実践が始まったようですが、その具体的な内容をどうしたらよいのか、そもそも誰が担当すべきなのか、教材は何を用いればよいか等々、学校現場においては未だ混乱や不安な面が多々あるかと思われます。

さて、当会は全国的にも数少ない法教育センターを設置しており、これまで、生徒のみなさまが主体的に考え、判断し、表現をする力が身につくよう多数の法教育出前授業を実践してまいりました。


〈主権者教育〉とは「単に政治の仕組みについて必要な知識の習得のみならず、主権者として社会の中で自立し、他者と連携・協働しながら、社会を生き抜く力や地域の課題解決を社会の構成員の一人として主体的に担うことができる力」とされており、総務省・文科省作成の副教材(「私たちが拓く日本の未来」p30~31)には、育みたい能力 として、 

  1. 論理的思考力
  2. 現実社会の諸課題について多面的・多角的に考察し、公正に判断する力
  3. 現実社会の諸課題を見出し、協働的に追究し解決(合意形成・意思決定)する力
  4. 公共的な事柄に自ら参画しようとする意欲や態度

が挙げられています。


当会では、この度、1学期から夏休み中のイベントを通して主権者教育の授業実践のパッケージとして使えるスペシャルなカリキュラム(企画)を用意致しました。

このカリキュラム(企画)は

(1)出前授業(又は臨時スクール)、(2)プレシンポジウム、(3)模擬国会
の3部構成となっています。


(1) 出前授業
当会の法教育センターから弁護士を学校に派遣して出張授業〈主権者教育〉を行います。ここでは、死刑制度以外のテーマで、法的論理的思考力の基礎を重視した実践授業を行います。なお、授業テーマや日程は各学校の要望をお伺いしながら決めます。法律の専門家である私たち弁護士ならではの視点で、主権者教育のエッセンスをお届け出来るものと思っています。


(2) プレシンポジウム
2017年7月15日(土)
会場:アクロス福岡4F「国際会議場」13時30分~16時30分
7月15日(土)開催のプレシンポジウムでは、ワークショップを利用した参加型授業と専門家(大学教授、弁護士、大学准教授)からの講義を体験していただきます。


(3) 模擬国会
2017年8月6日(日)
会場:アクロス福岡4F「国際会議場」13時30分~16時30分
8月6日(日)の模擬国会では、参加高校生が主体的に意思決定を行う過程を通じて主権者教育の実践を試みます。


以上のとおり3つのステップで構成し、法的論理的思考の基礎学習、対立するテーマの各専門家からの講義、シティズンシップ教育の専門家である九州大学の蓮見二郎准教授による高校生向けのミニレクチャーが受けられる他、アクティブ・ラーニングの手法をふんだんに盛り込むなど、これからの高等学校での主権者教育の一つの実践として外部の専門家と連携した授業のあり方を提言するものにふさわしい様々な工夫を凝らす予定です。 

申込要領及び企画概要は以下の「参加募集要項」「パンフレット」に記載していますので、ご検討いただき、是非とも、生徒のみなさま並びにご担当の先生方には本企画にご参加いただきたくお願いします。

本カリキュラム(企画)は全て参加無料です。


参加募集要項・申込書ダウンロードはこちら(PDF)


やってみよう模擬国会~死刑廃止法案は可決か否決か?~

やってみよう模擬国会~死刑廃止法案は可決か否決か?~

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