福岡県弁護士会からのお知らせ
2015年1月23日
取調べの可視化シンポジウム「それボク」は過去の話?~取調べの可視化の現在~
シンポジウム・講演会など
福岡県弁護士会では,取調べの録音・録画制度についてのシンポジウムを下記の要領で開催することとなりました。
取調べの録音・録画の制度化について,平成26年7月9日,法制審議会新時代の刑事司法制度特別部会における議論の最終的な取りまとめが行われ,答申案が同年9月18日に法制審議会に報告され,原案どおり採択されました。しかし,同答申案では,取調べの録音・録画の対象となる事件は,裁判員裁判制度対象事件及び検察独自捜査事件に限定されており,現段階において,その対象範囲が極めて限定的であると言わざるを得ない状況であります。
そこで,取調べの可視化の対象となる事件が極めて限定的である現状を踏まえ,一般市民の皆様に,冤罪事件の発生防止には全事件の全面的な録音・録画が必要だという認識を広く持っていただき,取調べの可視化の必要性について,理解を得,またその支持をゆるぎないものとし,可視化対象事件拡大のため,標記シンポジウムを行うものであります。
具体的内容としては,密室での取調べの弊害を明らかにして可視化の必要性を周知させるため,冤罪被害者のインタビュー形式の体験談及びパネルディスカッション等を予定しており,痴漢冤罪事件を描いて話題となった映画「それでもボクはやってない」の周防監督をお呼びする予定です。
是非ご参加下さいますようお願いいたします。
◆日 時:2015年2月14日(土)13時30分~16時30分
(13時00分開場)
◆場 所:レソラNTT夢天神ホール(福岡市中央区天神2丁目5-55)
※入場無料
※予約不要