福岡県弁護士会 宣言・決議・声明・計画
2012年9月10日
会長日記
会長日記
平成24年度福岡県弁護士会 会 長 古 賀 和 孝(38期)
梅雨本番の頃、早く梅雨明けしないかと期待をするものの、明ければ明けたで猛暑が予想され、しかも、計画停電の実施も告知されるのですから、なお一層の暑苦しさを感ぜずにはいられません。さてこのような季節の中で、一服の清涼剤とも言える体験をしましたので、今月はこのご紹介をします。
さる、7月2日は在福岡アメリカ領事館主催で独立237回目の祝賀パーティが市内のホテルで開催されました。各種団体の定時総会後のパーティにも呼ばれて参加するのですが、この独立祝賀パーティは、いかにもアメリカ的というか非日本的というか、とても明るく心和むものでした。国旗をもった儀仗兵の行進から始まり、厳かにパーティは始まりました。続いて、ジェイソン・R・クーバス主席領事の歓迎の挨拶となり、まず、スクリーンに写った古いモノクロ写真の解説となりました。写真には男性が写っていますが、誰かよく分かりません。「この人は随分昔にキューバからアメリカ合衆国に渡り苦労に次ぐ苦労の末、アメリカ国籍を取得し、またビジネスで大成功を収めました。」なるほど髪型、シャツ、ズボンの形をみると古き良きアメリカの風情です。写真が家族写真に変わり、「その後、愛し合う妻と出会い、かわいい子どもにも恵まれました。」とのナレーションが続きます。数百名の招待客は、この人物は現代アメリカ史上きっと著名な人物であろうが、残念ながら名前がわからない、もしも回答指名でもされたらどうしようと戸惑いを隠せません。私も無意識に後ずさりしたように記憶しています。しばらく間をおいて、声高らかに「この男性こそ、私のお父さん、そしてお母さん、それに私なのです。」と、誇らしげにアナウンスされた途端、場内はどっと沸き拍手喝采の渦です。何ともいえない和んだ雰囲気となりました。実に素晴らしい。独立記念の祝賀パーティですから公式行事であることは間違いないのですが、そこでも大事な家族のご披露をするところに感動を覚えたものです。家族を核にして生活をエンジョイする姿勢ですね。行事に追われている毎日と比べると、余裕が違います。とても羨ましく思いました。この独立記念日のパーティは毎年コンセプトを変えるとのことで、今年はヒスパニック系をコンセプトとした催しが企画され、テキーラ、キューバン・サンドイッチなどの飲食物が振る舞われ、また、プロダンサーによる官能的なタンゴやサルサなどの踊りも披露されて、とても楽しいパーティとなりました。
この月報が発刊されている頃は、裏の赤坂小学校のプールから小学生の元気な歓声が聞こえ、きっとあっぱれな夏を迎えていることと思います。 皆様、健康にはくれぐれもご留意を。