福岡県弁護士会 裁判員制度blog
2011年10月19日
韓国・国民参与裁判の現状と課題
『季刊・刑事弁護』68号に、日本の裁判員裁判と似ている韓国の国民参与裁判についてのレポートが載っていますので紹介します。(な)
国民参与裁判法は、2008年1月1日から施行され、施行4年目である。 この3年間に被告人が国民参与裁判を請求し、裁判所に受理された事件の数は1006件であり、既済となった事件が936件、未済事件が70件だった。国民参与裁判の対象事件は19,431件なので、国民参与裁判の申請率は5.2%である。
国民参与裁判を申請したあと、被告人が自ら撤回したのが404件(受理件数の40%が撤回されたことになる)、裁判所の排除決定がなされたのが211件、実際に国民参与裁判が開かれ判決が言い渡された事件は321件だった。