福岡県弁護士会 裁判員制度blog
2010年3月10日
裁判員裁判 傍聴記(その6)
2月下旬、ある事件の法廷を傍聴しました。
証人調べのあと、被告人の供述調書が朗読されました。
被告人が女性だったからでしょうか、女性検事がゆっくり読み上げていきます。
主任検事がその前に、これから読み上げる調書に何が書かれているか、簡単にコメントします。
身上・経歴、犯行に至る経緯、犯行の動機、犯行の状況、犯行後の行動など、10通ほどの被告人調書が読み上げられ、被告人の心理状況や行動が明らかにされます。
調書のなかで問答部分になっているところは、主任検事が問いを読み、答えを女性検事が読むというような役割分担もあります。
犯行状況の再現写真も調書のなかで出てきますが、こちらのほうは、先の遺体写真とは違って法廷内のモニター画面に大きく映されました。
被告人の供述調書の読み上げにちょうど1時間かかり、午後4時すぎに第1日目の裁判が終了しました。(な)