福岡県弁護士会 裁判員制度blog

2007年9月18日

よく分かる裁判員制度Q&A

 最高裁判所が裁判員制度について、イラスト、というかマンガつきで解説した冊子をまたまた発行しました。なかなか良くできたマンガつき冊子ではあります。
 30コの問いに対して、答えが用意されています。たとえば、Q27、議論を尽くしても、全員の意見が一致しなかったら、どうなるのですか?に対する答えは次のとおりです。
 議論を尽くしても意見の一致が得られなかったときは、多数決で結論を出すことになります。この場合に、裁判員の意見は、裁判官と同じ重みを持っています。ただし、この場合に、裁判員だけ、あるいは裁判官だけによる意見では結論を決めることはできず、裁判員、裁判官のそれぞれ1人以上が賛成していることが必要です。
 それでは裁判員6人の全員が無罪とし、裁判官3人全員が有罪というときには、どうなるのでしょうか。多数決によるということであれば、当然に無罪となります。しかし、この場合、裁判官が1人も賛成していないわけですから、結論が出せないということになります。それでいいのでしょうか・・・。(な)

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