福岡県弁護士会 裁判員制度blog
2006年11月21日
年に36万人が裁判員候補者となる
新聞報道(2006年11月19日、西日本新聞)によると、裁判員制度がはじまると、年に36万人が裁判員の候補者として選ばれることになるそうです。これは、有権者の280人に1人の割合です。
そして、そのなかから、実際に裁判員になるのは補充要員をふくめて2万9000人です。これは有権者の3500人に1人の割合となります。
選任手続きは、福岡地裁で毎年12月ころ、選挙管理委員会が選挙人名簿からくじで選んで作成した名簿にもとづき、翌年の裁判員候補者の名簿を作成します。これを候補者に通知するとき、あわせて調査票をで同封します。
裁判員裁判がはじまったとき、裁判所は裁判員候補者名簿から、再びくじで50〜100人を抽出し、選任手続き期日の6週間前に呼び出し状と質問票を同封します。そして候補者は選任手続き期日に裁判所に出向き、そこで本人からの辞退申出が認められるかどうか裁判所がまず判断し、それで残った候補者について、検察官と弁護人の双方から質問があって、一定の要件で選任されない人が出たうえで、裁判員と補充要員が決まることになります。(な)