福岡県弁護士会コラム(会内広報誌「月報」より)
2021年1月号 月報
あさかぜ基金だより
月報記事
あさかぜ基金法律事務所 石井 智裕(72期)
福岡に来て1年たちました
あけましておめでとうございます。
私が福岡に転居し、あさかぜ基金法律事務所に入所してから1年がたちました。
新型コロナウイルスの影響で研修が行われる時期や方法が変わり、破産手続の進行が遅かったり、依頼者との打合せも電話やメールで行ったりと大変な1年でした。すでに修習や就職活動が終わっていてよかったと思っています(いま修習中の人、就活中の人ごめんなさい)。
福岡に来てよかったと思ったことは、大きい書店・図書館が近くにあることです。私の出身地では書店に行くには隣町まで行く必要があり、その本屋も小さく法律書は取り寄せなければなりませんでした。福岡に来て、歩いていける距離に大型書店があることに幸せを感じております。また、大きな図書館も近くにあり、個人で購入することが難しい全集なども読むことができ、頻繁に通っています。
福岡に転居して苦労したことは、言葉が違うことです。日本語では文末がとても大切なのに、福岡の言葉は語尾が地元である千葉の言葉と異なっていて、依頼者や共同受任の先輩弁護士の言葉がよくわからなかったことです。また、同じ言葉でも意味合いが少し違うと感じることがありました。
所員の入れ替わり
私があさかぜ基金法律事務所に入所したときは弁護士は6名いました。けれども、今は4名となりました。
昨年6月には小林弁護士が飛鸞ひまわり基金法律事務所(平戸)に赴任しました。小林弁護士は依頼者への対応が丁寧で、たくさんの依頼者から信頼を集めていました。私も早くそうなれるように心がけています。
昨年12月には西原弁護士が壱岐ひまわり基金法律事務所に赴任しました。私は入所して以来、西原先生の隣の席に座って執務をしていましたので、疑問点があると西原弁護士とよく相談して事件を進めていました。この原稿を書いているときは、まだ西原弁護士が退所してから間がないので、なかなか西原弁護士がいないという実感がわいてきません。
そのうえ、あさかぜ基金法律事務所に長く勤めていた事務員さんが辞め、事務員さんが入れ替わりました。事務所の機材が不調になっても、どこに問い合わせてよいのかわからなくなったりと、事務員さんの存在の重要性をあらためて感じました。
今月からは新しい弁護士があさかぜ基金法律事務所に加わる予定で、いま原稿を書いているときは、新しく入ってくる所員が使うロッカーを空けるため、過去の弁護士の事件記録をロッカーから出し、別の場所に移動させたり、法人登記の仕方の説明書をつくったりしています。次回のあさかぜ基金だよりは新しく加入する弁護士の自己紹介の予定となっています。ご期待ください。
今年の抱負
気がつくとすでにあさかぜ基金法律事務所で養成を受けられる期間が半分も過ぎてしまっています。
いまだに事件の処理に悩み、先輩に相談しつつ事件を進めているので、あと1年たったとき、本当に弁護士過疎地にて一人で事務所の運営ができるか不安ではあります。
けれども、日々の積み重ねでしか成長はできないのですから、日々の業務から少しでも多く学べるよう努めていくつもりです。
本年も引き続きのご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。