弁護士会の読書
※本欄の記述はあくまで会員の個人的意見です。
2024年9月22日
恐竜大陸・中国
中国
(霧山昴)
著者 安田 峰俊 、 出版 角川新書
世界でもっとも恐竜が見つかった国は、アメリカでもカナダでもなく、中国。これまで322種が発見され、毎年10種もの新種の恐竜が報告されている。いやあ、これは驚きですね...。
ティラノサウルスやトリケラトプスなどの仲間の起源が中国大陸にあったことも判明した。ということで、中国は、今や世界一の恐竜大国だ。
中国の恐竜名は「龍」を「ロング」としたり「ロン」としたり混在している。
中国では年に20体ほど、恐竜の全身化石が見つかっていて、ありふれた現象になっている。
これまで、中国で恐竜化石発見には、農民が必ず登場していた。ところが、今ではネット社会なので、インフルエンサーが活躍している。
恐竜の卵の化石を発見したのは、なんと9歳の少年だった。2019年7月、広東省の河源市に住む少年。
恐竜のタマゴ化石は、中国では、すでに1万8千個も発見されている。いやあ、これはすごいですね、1万8千個とは、ケタ外れの数です。
恐竜の足跡化石もあちこちで発見されていて、家畜のエサ皿として使われていたのもあった。高僧の化石だと思われていたものが、実は恐竜の足跡だったということもあった。
ちなみに、台湾では恐竜の化石は見つかっておらず、今後も見つからないだろう。つまり、地層が古くなく、新しいからです。
中国が恐竜大国であることを実感させてくれる新書でした。
(2024年6月刊。960円+税)