弁護士会の読書

※本欄の記述はあくまで会員の個人的意見です。

2016年1月25日

金魚

生きもの(魚)

(霧山昴)
著者  岡本信明・川田洋之助 、 出版  角川ソフィア文庫

可愛い金魚がオンパレード。写真満載の文庫本です。
熊本県長洲町には有名な金魚の館があります。筑後地方のみやま市も金魚産地のようです。知りませんでした。
日本産金魚は33品種。金魚はフナ。学名は金色のフナ。室町時代(1502年)に中国から渡来した。それから今日まで500年余にわたって、日本の文化的背景や美意識によって改良され、愛玩されてきた。金魚は日本が世界に誇る平和の象徴の一つ。金魚は、まさしく生きた伝統工芸品とも言える。
金魚の祖先であるフナは、現在も盛んに変異を生み出す進化途上にある生きもの。 
改良された金魚は、特段に目立つ色やゆったり泳ぐ体形になっているため、厳しい自然の中では淘汰され、生きていけない。
すきあれば、金魚はフナの色や形に戻ろうとする。それで、品種の維持・管理に手を抜けば、どんどん先祖返りしようとする摂理が常に働いている。
金魚の起源は、古代の中国。晋(265~420年)の時代にフナの中に赤い色をしたフナを見つけたという文献がある。金魚が中国より日本に渡来したのは室町時代の1502年(文亀2年)、大坂の堺。ワキン(和金)。その後、別に琉球を経由した琉金も渡来した。
明治38年に開かれた金魚の品評大会の番付表が写真で紹介されています。大相撲そっくりの番付表です。当時の金魚人気のすごさを表しています。
当初、金魚は特権階級のステータスシンボルだった。しかし、やがて、庶民にも広く愛される存在になった。
金魚のオスとメスの見分けかたが写真で紹介されています。肛門の形が丸ければメス、細いだ円形ならオスなのです。素人にも見分けられるのでしょうか・・・。
金魚の寿命は毎日きちんと世話していたら15年ほど。犬や猫と同じ。ギネスブックに記録されているのは43年。なんという長寿の金魚でしょう・・・。
そして、なんとなんと、「どんぶり」でも金魚を飼えるというのです。意外に生命力があるのですね、金魚って・・・。
楽しい金魚の話が満載の文庫本です。

(2015年7月刊。920円+税)
 日曜日、大雪のため交通機関が大きく乱れているなかで、フランス語の口頭試問を受けてきました。この一週間は、ずっとそれが頭にあり、緊張していました。思うように単語が出てきませんので、頭の中をフランス語モードにするため、3日間は車中で本を読まず、アイフォンでCDを聴いていました。NHKラジオ講座のCDです。
 本番は3分前に2問を渡され、1問を選んで3分間スピーチをします。日本は亡命者をもっと受け入れるべきかを選択しました。私は賛成なのですが、いったいこれをフランス語で3分間どう話せばいいのでしょうか。日本語を考えて頭の中がまとまらないうちに、3分間たってしまいました。あと4分間、フランス人の質問を受けて答えます。本当にいつも冷や汗をかいてしまいます。ぐったり疲れました。

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