弁護士会の読書

※本欄の記述はあくまで会員の個人的意見です。

2013年12月24日

大人のための「恐竜学」

恐竜


著者  土屋 健 、 出版  祥伝社新書

アメリカにはダイヤモンド公園という広大な公園があって、ダイヤモンドを土なかから探し出すことができるそうです。私は、そんなところに行くより、カナダのアルバータ公園とかにいって、恐竜の発掘現場に行きたいです。日本でも天草とか福井県に恐竜がよく発掘されているところがあります。ぜひ一度、現地に行ってみたいものです。
 今のところ、残念ながら、恐竜とのご対面は上野の東京科学博物館くらいです。
 宮崎の成見弁護士は私の尊敬する先輩ですが、各地の恐竜展には欠かさず行くようにしているとのこと。うらやましい限りです。
 この本は、今さら子どもには訊けない、最新の恐竜学が解説されています。
 恐竜は鳥盤類と呼ばれる動物たちと今の鳥類をふくむ竜盤類と呼ばれる動物たちから成る。両方とも陸上を歩いた爬虫類である。
恐竜とは、体の下に足がまっすぐのびた爬虫類。
 鳥類は恐竜の一部である。クビナガリュウや翼竜は恐竜ではない。
 恐竜は、短くとも6600万年という途方もない時間を経て化石になっている。
 この化石化の過程はまだ明らかにされていない。
恐竜は二足歩行型の方が、四足歩行型よりも足が速かったとみられている。
 ティラノサウルスは、陸上動物史上まれにみる高度な肉食動物だった。そこで、肉食恐竜をこえるものとして「超肉食恐竜」と呼ばれている。
恐竜は肉食、植物食、雑食といろいろいたが、多くの恐竜は基本的に植物食だった。
 多くの恐竜の寿命は30歳前後。
 小型の恐竜は内温性だったのではないか。大きな竜脚類の恐竜は外温性。このように、一概に恐竜をどちらかに決めつけてしまうのは難しい。
 恐竜は2億年近くも、この地上にいた巨大な生物体です。人類とは共存できそうもありませんが、ロマンをかきたてられる存在ですよね。
(2013年10月刊。780円+税)

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